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2011年12月14日 (水)

時間堂「星の結び目」ワークインプログレス観覧

2012年12月12日、時間堂「星の結び目」のワークインプログレス、観覧の記録。

(ここから先には作品の内容に触れる部分がありますのでご留意ください。)

12日の夜の通し稽古を拝見しました。

このWIPは公開されていて、人数限定ではありますが、
運よく空きがあれば
私のような一般観客でも観覧ができます。

http://blog.livedoor.jp/jtc2009/archives/1667698.html

参加方法を読んで、
あらかじめメールで申し込んで。
当日は、終業後, あわてて会社を飛び出し、
急ぎ水天宮ピットへ・・・。
通しけいこが始まる5分前に到着することができました。
入り口から覗き込んだ稽古場の風情に圧倒され、
一瞬会場に入るのがためらわれましたが
制作の方に招き入れられて椅子をあてがわれて。
やがて、思い思いにせりふなどをつぶやいていた役者達が舞台の場からはけると
物語が紡がれ始めます。

役者の方たちにはせりふがほぼ完璧に入っていて、
衣装もつけてのお芝居。
作品を建築にたとえるならば
棟梁が立ち上げた建物に
内外装がなされていくような段階でしょうか。

舞台周りが工事中の風情であっても
冒頭のシーンが始まった刹那に、
舞台スペースにはしなやかなテンションが生まれ
一気に戯曲の世界にとりこまれる。
周りで衣装替えをしていようが、段取りで前を人が横切ろうが
関係なく舞台上の世界が観る側を捉えていく。

衣装とみなしの小道具以外、
装置が置かれているわけでも
照明が作られているわけでもないのですが、
役者の素の表現に
観る側がゆだねうるだけの温度を持ったニュアンスの醸成があって。
場面ごとの肌触りが
役者たちの熟達した演技から溢れだし
時に繊細に、あるいは力感をもって組み上げられ、
観る側に満ちていく。

べたな言い方ですが、
このお芝居、
ひとつずつのシーンが本当に魅力的。
物語られるものは言葉を足場にして、
所作や表情が編みあげる空気となって観る側をも包み込んでいく。
その空気はどこか淡々としているにもかかわらず、、
随所で濃淡を描き出し
観る側の内側に
さらに色づき膨らむ余白を作りつつ
重なっていきます。

多少密度が作りきれていない場面や
ずれたり探り合うような役者の間の取り方もあるのですが
それでも細微な表現から伝わってくるようなウィットや
静かに染みだしてくるような切なさは
着実に舞台を満たし観る側を浸しこんでいく。

そりゃね、
作品全体からやってくるものには、まだ定まらないような部分もあるし。
シーン間の段取りなどもまだ作成中という感じだったりするので、
シーンの強さがばらついているように思えたり
(前半のシーンと終盤では演技が作り出す舞台の奥行きにかなりの差を感じた)
役者にも、模索する風情を感じたりと、
作品の真の力は、
やはり本番を観ないとわからないとは思うのです。
でも、よしんばそうであっても、
すでに、
もう一度観たいと思わせる魅力を持ったシーン、あるいは刹那が
この作品にはいくつも、いくつも、あって。
きっと公演が始まれば、
作品をもう一度受け取りたいという想いだけではなく
もっと踏み込んでこの場面を観るためにリピートしたいというような
感覚を抱く観客もいらっしゃるのではと思ったり。

公演にはまだ時間があるし
舞台はさらにがっつり作り込まれ磨かれていくのだと思います。
でも、拝見した段階で、すでに、
終演後に浮かぶ想いが観る側で歩みを止めず
さらに広がるような感覚も残って。

この作品、本番では、
どこまでさらに熟しているのだろう・・・。

初日、劇場に足を運ぶのが本当に楽しみになりました。

****  *** ****

(公演の情報は以下の通り)

こまばアゴラ劇場
2011年12月22日(木)~2012年1月2日(月)
劇作 吉田小夏(青☆組)
演出 黒澤世莉(時間堂)
出演:
鈴木浩司 菅野貴夫 直江里美 ヒザイミズキ 窪田優
(以上、時間堂)
荒井志郎(青☆組) 木下祐子 斉藤まりえ 酒巻誉洋 猿田モンキー 山田宏平(山の手事情社)
・記述やリンクに問題が在る場合はご指摘ください。速やかに対処いたします。

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