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2011年9月25日 (日)

カトリ企画ANNEX「日本語を醸す」感想のメモ

2011年9月23日 ソワレ。

カトリ企画ANNEX「日本語を醸す」の観劇の記録です
場所は池袋「MODe;L-T

下西啓正(乞局)、吉田小夏(青☆組)、成島秀和(こゆび侍)、三浦直之)(ロロ)という、第一線の劇団主宰にカトリヒデトシ氏が加わってのリーディング。

場内に入ると、演者たちはすでに、舞台に当たる部分に座り
思い思いに台本を読んでいる。

やがて時間が来て、主宰の簡単な挨拶のあと、作品のリーディングが始まります。

以下のとおり2作品が上演されました。

・父帰る(菊池寛)

空気の立ち上がりが、やや散漫な印象。
何か同床異夢で仕事が始まった感じも。
昼の回もあったし、まったく初めて合わせるというわけでもないのでしょうけれど
でも、ト書きに導かれていくように
物語が動き始めます。

そのうち、個々の演じ手の作品へのアプローチが
少しずつ明確になってくるのですが、
それが上手く重なりあうための術が見つからない感じがあって。

物語自体は良く知っていたので
観る側としてのとまどいはない。
でも父が現れるまでの一家の雰囲気が
微妙にひとつのものとして編みあがらないのです。

そこに、下西さんの演じる父が物語に入ってくると
場の空気がきゅっと締まる。
異なるキャラクターの肌合いが
それぞれに立ち位置をもって
物語の空気を創り出し始める。

それぞれが演じるキャラクターの居場所を見つけて
そこから急に面白くなった感じ。
終盤の空気には
観る側を取り込みうる密度がしっかりと生まれておりました。

・谷底(鈴木泉三郎)

こちらは、冒頭から光景が浮かんでくる。
演者たちが読むというより演じる感じがあって。

初めて知る作家であり短編ですが、
物語自体が面白い。
どこかソープオペラのような感じもするのですが、
描かれる登場人物たちの心情に
鮮やかなメリハリがあって、
それが生々しく、観る側を誘い込むようにあからさまで
思わず舞台上の空気に息を殺してしまう。。

成島さんが読み解く愛人役には
くっきりとした艶と実存感があって。
リーディングというより
しっかりとした演劇を供された感じ。

二人の死の瞬間には、リーディングならではの表現が仕込まれていて
そのインパクトに息を呑む。

最後まで物語の結末を求める気持ちが消えず・・・。

時間感覚以上のボリューム感がありました

*** *** ***

観終わって、
なにか、単に物語を聴くのとは違った面白さや高揚が残って。

なんだろ、リーディングって、
結構正直に
作品に対する演じ手の対峙の仕方が
滲みでるのだなぁと感心。

とくに作品の冒頭には、
癖というか、直感的な表現や間の距離感が
演じ手によって異なっていて、
それが、日頃観ている彼らの作品の個性にどこか重なって
そのまま聴く側に伝わってくる感じ。

でも、不思議なことに作品が膨らんでいくうちに
個々の個性がそのままなのに
空気がすっと一つにまとまっていく。

あと、アフタートークで、
三浦さんが、「谷底」の演出プランをちらっと披露していて、
それが滅茶苦茶面白そうで、印象に残った。
食欲をそそられるというか
彼の演出で是非にこの作品を観たいと思った。

主宰側の目的もある程度達成された会だったのでしょうけれど、
観る側にとっては、、
作品自体を楽しむだけではない
劇団主宰たちの個性を作品から感じとることができる
貴重な体験となりました。

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