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2011年9月23日 (金)

笑の内閣「非国民文化祭」観劇のメモ

2011年9月19日、笑の内閣「非国民文化祭」観劇のメモ

(ここからネタばれがあります。十分にご留意ください)

作・演出 :高間響 

出演 : 眞野ともき 由良真介 野口雄輔 高間響 中谷和代(劇団ソノノチ) 伊集院聖羅(劇団紫) 上蔀優樹 金原ぽち子(友達図鑑) しゃくなげ謙治郎(劇団未踏座)
菅原タイル


冒頭の作品から惹きこまれました。
最初はどこか薄っぺらい感じの
コントかなと思った。
で、現実にどこか薄っぺらいコントの態ではあったのですが、
その薄っぺらさや、表層的な表現に
不思議と引いた気持ちや違和感が起きない。

やっていることは
たとえば文字に落とせば、きっと恐ろしくだらないことなのですが、
でも、気が付けば、そのくだらなさが
今の原発問題の質感にしっかりと置き換わっている・・・。
エロい道具を制御棒に見立てたり
火照った体を水で冷やしたりと、
やりたい放題の
その世界の表現の不謹慎さや下世話さが
そのまま原発問題の根幹にある、
ある種の利害やイデオロギーの胡散臭さとして
見る側に置かれていく。
失笑の切っ先を、しっかりと問題の本質に塗り替えるしたたかさに
前のめりになってみてしまう。

その切れ味は、マルクス主義や某大手宗教団体、
さらには右側の思想や「尊きもの」の匂いを
見事に舞台上に切りだしていきます。

それらを信奉する人々にとっては
あからさまな揶揄にも思えるのでしょうけれど、
でも、その思想自体を真っ向から
批判しているというわけでもない。
ただ、それらが含有する
自らの美化や他を排除する独善や人々の言動の胡散臭さを
笑いに作り替えているだけ・・・。
よしんば表層の表現がどこかぺらぺらであっても
そこには、軽薄さを編み上げる芸術性というか力量に裏打ちされた
物事の本質をしっかりと感じ取ることができるのです。

その力は
単に批評批判の切っ先を磨くにとどまらず、
たとえば熱海殺人事件のパロディをやっても
ミミックには留まらないなにかが伝わってくる。
「和民殺人事件」、圧倒的に面白かったし
彼らの表現にとって、
現実の置き換えはむしろ果実のひとつにすぎず
内包された極めて演劇的な力は
様々なベクトルをもった作品を作り出しうることがわかる。

役者もしっかりとしているのですよ。
反則ではと思うほどに個性的な体躯を生かす役者がいたり
シチュエーションを一気に立ち上げる瞬発力を感じる役者がそろっていたり。
客演の女優陣も、飛びぬけた派手さはないのですが、
揺らがずに仕事をきっちりやってのける実力派を集めた感じで、
観る側がその演技にゆだねられる。

今回の彼らの公演は
エンターティメントの部分を十分に持ちながら
一方で、彼らの広い間口の
ショーケースてきな側面もあるのかなとも
思いました。

来年の夏にはアゴラ劇場での公演が決まっているようですが、
焦ることなく、
定期的に東京での公演を行えば
確実にコアな観客がつくだろうなとも思ったり。
関西の劇団が東京で公演することって、
とても大変だとは思うのですが、
関西にとどまらず首都圏でも受け入れられる資質は
間違いなくあると感じました。

*** *** ***
ちなみに内閣発表の今回作品コンテンツはこちら

非国民文化祭上演演目

(上記リンクを行うことに問題があるようでしたらご連絡ください。すみやかに対応させていただきます)

あと、劇場シェアで同じ場所での公演を行っていた京都ロマンポップの
予告編が挿入されていたのですが、
こちらにもなには抗しがたい魅力がありました。
なんだろ、見ていて、内心に
絶対面白いという予感が広がるようなパフォーマンスで・・・。
予定が詰まっていて彼らの本編を観ることは出来なかったのですが、
劇場を去るときには、強く後ろ髪を引かれる想いでありました。

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