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2011年7月13日 (水)

ハイリンド「牡丹灯籠」感想のメモ

2011年7月1日 日暮里 d倉庫。
ハイリンド「牡丹灯籠」感想のメモ。

(ここからネタばれあり。ご留意ください)

すこし遅くなってしまいましたが。
7月になっての最初の観劇。劇場にはいると和というか木で組み上げられた舞台。
中央の少し高く大きなスペースは能の舞台を思い起こさせて。
また後ろにつられた役者の名入りの提灯を目を惹く。

昔聴いた落語の通しをすぐ思い浮かべたのは、
牡丹灯篭何度か挟み込まれた高座のシーンからばかりではありません。
一つずつのシーンの重なり方が、極上の噺を聴いたときの密度を彷彿とさせ、
しっかりと満ちて観る側を物語の流れに運んでくれる。
それが息をつめて見詰め続けるような緊張ではなく、
とても居心地のよい緩急のなかに編み上げられていくのです。

身を乗り出して舞台に食らいついていくような感じではなく
語りに身をゆだねるような感じで
物語が自然にはいってくる。
凛とした感じはしっかりとエッジが立ち
艶は包み込むように、汚れは流れこむように設えられて
観る側を取り込んでいく。
それぞれに観る側をぞくっとさせるような力があって、
いずれもが、べたな言い方なのですが
がっつりおもしろい

「お露新三郎」から「お札はがし」に至るまで、
くすぐりや外連をいれながらも
筋立てがぶれることなく、
怪談のテイストを保ちつつ見せきる力があって。
その情の色の強さにがっつりと染められる。
一方で「お峰殺し」、「関口屋のゆすり」と言われる
人間の欲の色の配合の上手さにも目を奪われる。

役者の演技にもぶれがなく、瞬間ごとに醸し出す空気に無理がない。
それぞれの着物の色の鮮やかさが、物語に映える。
中央の見せ場での役者それぞれの味わいに惹かれる。
左右に捌けていても、
幾重にも創り出す
場や芝居小屋自体の雰囲気に取り込まれる。
重なりあい織り上がるエピソードに
時間を忘れて・・・。
観る側にとって「その世界に遊ぶ」というような比喩が
とても馴染む。
観終わって、難しいことを何も考えず
「いやぁ、面白かった」と
背筋を伸ばしたくなるような感覚がやってくる。

観る側をそらさないというか
きっちりと作り込まれた舞台なのだと思う。
そこに古典落語の面白さがしたたかに浸されて・・・。
また、期待して期待以上のお露や
噺に比べてぐっとライトのあたった幸介のしっかりに
がっつりやられた。
観終わって常ならぬ満たされ方に
様々な秀逸を感じた舞台でありました。


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