TOKYO PLAYERS COLLECTION 「IN HER TWENTIES」
May 31 ソワレ 王子小劇場にて。
とりあえずのメモ。
(ネタばれあり)
20代という言葉に括られていても
その1年ずつが役者達の異なる個性や色に
とても瑞々しく染められていて・・・
一方で、
1年に留まらないいろんな尺のいろんなエピソード、
音楽の勉強のことだったり、
仕事のことだったり、
愛犬のことだったり・・・。
それらが彼女の歩みをばらけさせずに
しなやかに繋いでいく。
時間の流れに織り込まれていくいろんな速度。
変化の度合いや深さが
とても繊細なお芝居で組み上げられていく。
ひとり一人の役者たちが
その十年に埋もれることなく
1年ずつの時間を自らの色でつたえているのが凄くよい。
20代の入り口と最後の時間、
インタビューに答える外に向けて語られる2人のお芝居も
それぞれに安定感と、年齢がかもし出されていて
とても秀逸。
一歩ずつがあって
時間の均一でない流れがあって、
それぞれの時点で振り返る過去と
次の時間の質感を感じる10年。
積み重なっていくことが重さにならず
深さや奥行きになっていくような感じに
がっつりと浸潤されてしまいました。
そもそも、この表現のフォーマットも斬新だし、
キャスティングも秀逸、
お世辞でも誇張でもなく、一人ずつが
役者として本当に魅力的・・・。
間や時間の流れ方、
さらに役者達の心情の表れ方にも
とてもデリケートな豊かさが感じられて
回によって違う色が生まれるような予感もして・・・。
うーん、なんとかもう一度観たい・・・。
日曜日には11:00の公演もあるようなので
がんばって都合をつけて
もう一度王子に足を運ぼうと思います。
« とりあえずだったりメモ代わりだったりのスペース | トップページ | TOKYO ELECTROCK STAIRS 「届けて、かいぶつくん」 »
「感想メモ」カテゴリの記事
- ジェットラグ・プロデュース「11のささやかな嘘」感想のメモ(2011.07.17)
- ハイリンド「牡丹灯籠」感想のメモ(2011.07.13)
- 「巨大なウェディングケーキ」感想のメモ(2011.07.11)
- ナカゴー「バスケットボール」感想のメモ(2011.07.09)
この記事へのコメントは終了しました。
« とりあえずだったりメモ代わりだったりのスペース | トップページ | TOKYO ELECTROCK STAIRS 「届けて、かいぶつくん」 »
コメント