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2011年6月 4日 (土)

青年団リンク ガレキの太鼓「いないいない」

June 3rd ソワレ アトリエ春風舎にて 感想メモ。(チョット長め)
(ネタバレあり)

冒頭から暫くは、
今回の大震災を
想起させるようなものがどこかにあって。

でも、やがて、その場に置かれることは
観る側にとってひとつの出来事にとどまらない間口をもったものに広がって
それゆえにある種の汎用性をもったものであることに
思い当たります。

姿を隠すこと、・・・通知、
突然にやってきて、
それまでの日々が突然に奪われること。
理不尽にも思えるし
常ならぬことにも感じるし
具体性に欠ける不条理な質感でもあるのですが
それは、
受け取る人にとってはきっとすべてのことで、
しかも誰にでもありえること。

日々が刻まれて、短いエピソードが重なっていくうちに
その場の違和感を、
受容する気持ちが凌駕していく。
気が付けば作り手の紡ぐ世界に
観る側がしたたかに捉えられていて・・・。

いろいろに現れる揺らぎの
満ち引き・・・。
どこか抽象的な作り手の語り口から
リアリティをもった肌触りが醸し出され
さらに刻まれる日々が
姿を隠した人々の
気配の残存感のようなものを舞台に満たしていきます。
時間を埋めるもの、埋まらない時間、
満ちるもの、薄れていくもの。
それは、ビターで、ナチュラルで、どこか甘くて、痛みがあって、切なくて・・・。
言葉ではきっと現わしえない感覚が
観る側を深く浸して。

入口の曖昧さから
醸し出された普遍性に、
寓意から翻る感覚たちが重なって
密度を作り観る側に染み入ってくる。
さらには、上演中にとどまらず終演後さらに降りてくるものがたくさんあって
終演の拍手をしながらも、
しばらくは抱いたものを納めきれなかった。

刹那たちのデッサンは一つずつを素明かりに晒せば、
どこかラフでゆがんで現実離れしたものかも。
でも、その姿の重なりでなければ
現わしえないものがあって。
そこに入り込んでしまうと
もう逃げられなくなってしまう。

心地よいというのとは、
違った色の感覚が残るし、
好みは分かれる舞台なのかもしれません。
また、冒頭に現わされる感覚の中には
沁み込まず立ち消えになったようなものもないわけではない。
でも、それらも呑み込まれてしまうような時間の重なりが
舞台に生まれていて、
醸成されたものが観る側を包み込んでいく。

その域にまで観る側を導く
作り手の才に改めて深く瞠目したことでした。

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