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バナナ学園純情乙女組@王子小劇場

2012年11月22日王子小劇場にて「2010年秋、バナナ学園純情乙女組学祭ツアー~あの素晴らしい闘争をもう一度~を観ました。会場は王子小劇場。そのど迫力に押されつくしてしまいました。

この集団には癖になるような魅力があって・・・。特に「おはぎライブ」といわれる表現にはなぜか引き込まれてしまう。オタ芸というものに近い感じもするのですが、それだけでくくれないというか、単純にひとつの表現のジャンルにはくくれないものがあって。

しかも、従前のようにエネルギーの発散がまず目についた感じから、今回は様々な洗練の萌芽が実感できるまでに進化していました。

Bananaa

あれだけの人数がユニゾンをとって踊る姿はそれだけで観る側を押し込む力をもっているのですが、一方で同時発生的に湧き上がるダンスに織り込まれたニュアンスにも目を奪われる。ただパワーで押し込んでいるわけではなく、そこには、よしんば荒削りであったとしても創意をしっかりと感じるのです。しかも、以前と比べても出演者の動きもしっかりと洗練されていて、その場の動きにも展開にもたつきがほとんどない。男性が入っていることで一層の力感や世界の膨らみも生まれて・・・。ジョーカー的存在の浅川千絵も今回はしっかりと機能していたように思います。

なによりも、これまでより安定感が増していることが観る側をこれまで以上に取り込んでくれる。きっと主宰の二階堂瞳子の描くビジョンに演じる側がついていき始めているのだろうなと想像したり・・・。ライティングや音響、さらには場面転換なども昔にくらべてずいぶんと洗練されてきたと感じた。

舞台上の個々の出演者たちの表情を観ていて、ぞくっとなることも多々あって。出演者たちが役者であることをふっと思い出したり。終演後、ご本人たちの許可をいただいて写真をとらせていただいたのですが(こういうオープンな部分も観客にはとてもうれしい)、いずれもこの半年でがっつりとくるお芝居を拝見させていただいた方ばかり・・・。

 

Bananab_2  Bananac

Bananad_2   Bananae

上から順番に前園あかり・石井舞・斎藤淳子・吉武奈朋美

(敬称略 ありがとうございました。もし掲載写真に問題があるようでしたらご連絡くださいませ)

他にも秀逸な役者さんが多数参加されていて・・・。やはり、表現のできる役者が板に乗っているというのは強い。また、観客としては良くわからない部分ではあるのですが、なにか役者の方にとっても間口が広がるような魅力があるのだろうなと思ったり。

いずれにしても坩堝に入り込んだような1時間強、ほんとうに観ていて楽しかったです。

クレジットというか出演者は以下の通り、記録の意味も含めて転記いたしします。

最凄系●二階堂瞳子
貪欲系●野田裕貴
全懸系●前園あかり
(以上バナナ学園純情乙女組)

混沌系●浅川千絵(劇団コロボックル)
迷子系●石井舞
秋葉系●石黒淳士
AV系●石原麻美
暴走族●今野雄仁
安穏系●遠藤貴之(劇団木霊)
少年系●大柿友哉(害獣芝居)
笑顔♂●大川大輔(しもっかれ!)
金融系●大久保嘉洋
無電波●大森美里(劇団大森美里)
男前系●神岡磨奈
原宿系●小林由紀
異端系●紺野タイキ(FLIPLIP)
童話系●斎藤淳子(中野成樹+フランケンズ)
愛撫系●清水久美子(体調不良によりこのバージョンは降板されたそうです)
めがね●杉田健介
努力系●高村枝里
幸福系●だてあずみ。(TRAPPER/MinamiProduce)
高音系●時澤香保里
笑顔♀●中田明佳
台風系●ばんない美貴子(TheGunzys)
美声系●廣瀬正仁(ナルペクト/トランジスタONE)
復讐系●町山優士
回転系●松島拓朗
出産中●三澤さき
雑誌系●山邉健介(てあとろ50')
恐竜系●吉武奈朋美
双子妹●吉原あおい
双子姉●吉原小百合
玉の輿●竜史

バナナ学園補講生
ろりえ●高木健(タイタニックゴジラ)
王子系●渡邉圭介(ひょっとこ乱舞)

一日限りのスーパー転校生
天☆使●水沢めい(メイリ(アフィリア・サーガ・イースト)

小難しいことなど考えずに、是非にまた観に行きたい・・・。当日パンフレットによると、年末あたりにもなにかイベント参加がありそうですし、楽しみです。

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