モモンガとキリン わたし好み
先週観てきたおもしろいものを二つ
(所詮私の表現力なので、詳細はよくわからないとは思うのですが、一応いろんなネタばれ的なことがありますので、ご留意ください)
モモンガ・コンプレックス 「研Q」
ゴールデンウィークに白神さんの「すごく、ない」を観て、是非に見たいと思った彼女のパフォーマンスがあるとのことで、2009年6月20日キラリ☆富士見でモモンガ・コンプレックスの「研Q」を観てきました。駅から遠いとのことで時間を早めにしたら、目的の有料パフォーマンスよりかなり早めに着いてしまって・・・。
でも、早く行ってよかったです。パフォーマンスだけではなく彼女たちのいろんな表現をゆっくりみることができましたから・・・。
ダンボール箱を組み合わせて作られた大きなオブジェにはいろんな発見があって、私がいる時間にもコンテンツがさらに少しずつ加えられたりして・・・。
で、いろんなもの発見するたびに心がなにかの色に染まる・・・。生まれてすぐからずっと使っていたプラスチックのコップにすごい値段がついていたりして・・・。なんか、そういうウィットの裏側にある思い出の大切さの表現がすごくいい。まあ、いい年したじじいがあちらこちらを覗きこんで思わず微笑んでしまうというのははたから見てあまり見栄えのよいものではないのですが、でも、観ているだけでこちらの感性も若返り広がっていくような気がして。
アイデアは下世話なものやベタなものもあったのですが、それを瑞々しく具現化していく力がすごくて・・・。
すごく大きな絵を見つめていると、あきない。一度飽きても、しばらくするとまた見たくなってしまう。画鋲の床にトゥシューズが飾られ上に魚が浮いているという作品からはダンサーの感覚のようなものが伝わってくる気がする。
のぞきこんだ箱のなかに潜んでいるものも封筒の中の世界も床に書かれたいろんな仕掛けも遊び心がいっぱいで・・・。不思議に心をやわらかく揺らして観る者が縛られていたなにかの鎖をはずしてくれます。
有料のパフォーマンスも、時間を忘れて見入ってしまいました。
お辞儀からはじまる表現の、その質感の鮮やかさというか力が圧倒的なのですよ。まず、ダンサーたちの力量が半端ではありません。さまざまな発想に裏打ちされた豊かな遊び心が技量に支えられていて見事に昇華していく。
冒頭のパフォーマンスでは、食べ物を作る指の動きが姿がこんなに美しいと思ったことはなかったし
主宰の白神ももこ氏が夢をかなえるというタイトルで子供の頃にやった紙XXXをしたり、昔のドリフのコントを思い出させるような大きな人間を出してきたり・・。
さかなという振付からお風呂に至る部分にもぞくっときた。めくりにお題があってそれに合わせて白神さんが内容の説明をしていくのですが、そのしゃべりもすごく楽しくて・・・。コンサバティブなバレエの安定感がしなやかにあるのもすごい。
最後のいろんなパフォーマンスでの「お辞儀」のまね、個人的にすごく好きかも・・・。
多分、古典といわれているいろんな表現も、最初はこんな感じの遊びこころから生まれたのかとも思ったり・・・。
帰りがけに絵葉書を4枚買ってわくわくしながら帰ってきた事でした。
ちなみに今回の「研Q。」、クレジットは以下のとおり。
白神ももこ、白井梨絵、眞嶋木綿、北川結、夕田智恵
スペシャルパフォーマー: たにがわまいこ 召田実子
モモンガコンプレックスの本公演は2010年2月とのこと。今からめちゃくちゃ楽しみです
キリンバズウカ 「スメル」WIP
6月22日に観てきました。場所は都内某所。
もちろんWIPですから、内容を書くことはできませんが、本番がすごく楽しみになる内容でした。観ているときにすごく惹きつけられて、終わってから少し役者の方とお話しているうちにさらに深く感じた部分があったりして。
そうそう、このお芝居、作・演出の登米氏に加えて役者が抜群に良いです。もう初日・2日目のチケットとかは完売しているようですが、さもありなんと思います。
個人的には、多分2度観(除くWIP)かな・・・、なんて思ったり。
こちらは来週末に初日。今からもう、わくわく楽しみです。
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