o劇団競泳水着WIP(おすすめ公演!!!)/バナナ学園純情乙女組/FUKAIPRODUCE羽衣/・・・
最近週末だけではおさまらない私の予定・・・。困ったものです
この週末から月・火で拝見したものをつらつらと・・・。
・劇団競泳水着 「Not Bad Holiday」WIP(ワークインプログレス)←おすすめ!!!
(*本番開始前の公演についての記事です、内容や貼り付けたリンクに問題がある場合には ご連絡ください。早急に対応いたします。)
都内某所にて拝見しました。内容は書けないですけれど、19日からの公演がものすごく楽しみになりました。
ほんと・・・、見入ってしまった。作・演出の上野友之氏が組み上げるいくつものシーンに心を浸潤されて。それと、役者がすごくよいのですよ。その醸し出す色に浸潤されてしまう場面がいくつもありました。あざとさを感じずにキャラクターにすっと感情移入できてしまう。うまく言えないのですが、観客がその場に身をおいて時の行く末を深く共有したくなるような魅力があるのです。
で、本番までにさらにブラッシュアップされるという・・・。
もともと上演期間の後半に見に行く予定をしていたのですが、加えて初日にも予約をいれてしまいました。そのくらいに魅力を感じたお芝居で・・・。自分の感想を整理しながらふと思ったのですが、この公演、リピーターになる人がけっこういるかも・・・。
今日時点で初日はすでに完売していて、もうすぐ売り切れる回もあるようです。それほど大きな小屋ではないので、公演が始まれば評判などとあいまって他の日もあっという間に埋まっていくかもしれません。
劇団のHPを貼り付けておきますね。(ここから予約ページに入れました)
作り手側に媚びがなく、一方で多くの方に受け入れられる間口を持ったお芝居であり、芝居好きにもあまり劇場に行かれることのない方にもお勧めかと思います。
作・演出:上野友之
出演:川村紗也・大川翔子・細野今日子・玉置零央・堀越涼・高見靖二・梅舟惟永・佐伯佳奈杷・橋本恵一郎・百花亜希・さいとう篤史・高橋克己
本番の公演期間は5月19日(火)~26日(火)
会場は池袋シアターグリーンBASEシアター
おすすめです。
(この先、バナナ学園純情乙女組とFUKAIPRODUCE羽衣の記事にはたくさんのネタばれがあります。ご承知おきの上お読みくださいませ)
・バナナ学園純情乙女組 「通信簿ちょーだい女」
5月11日王子小劇場にて拝見しました。前回も中屋敷台本が遅れて大変だったというこの公演、今回も遅れたみたい・・・、というか結局前半30分分しか台本が来なかったということで、舞台上で中屋敷氏が弔われてしまうことになりました。前説が弔辞の形式で行われたり、黒リボンの「遺影」が使われたり・・・・。で、お芝居も本当に途中までで終わってしまうのです。潔いというか気が抜けるというか・・・・。なんか微妙におかしい。
中屋敷氏と電話が通じなくなっているとか以前も下北沢で彼が逃げ回っていたとか・・・・、虚実ぎりぎりっぽいネタがお約束的にうまく機能してはいました。物語を最後まで観たいという飢えを観客に植え付けることには何とか成功していたし・・・。でも、わかっていてもあれっという感覚があるのは事実。
で、その分を充実させたというのが、「おはぎLive」。前回公演時はミニ版をみたのですが、その時同様まさに圧倒的。
そりゃね、マイクのミキシングなどに若干の問題はあったりするのですが、そういうのを超越して観客を巻き込む力があって・・。キャンディーズやピンクレディ、ウィンクなどのナツメロ・・・、さらにはモー娘系・・。良い歳した中年男がどきどきわくわくしてしまう。
ゲストのelephantmoonの酒巻誉洋(前回はがっつりご出演でした)、時間堂の星野菜穂子もしっかりと歌いきります。出演者は以下のとおり・・・。
二階堂瞳子・加藤真砂美・菊池佳南・野田裕貴・前園あかり
浅川千絵・浅利ねこ・荒川ユリエル・石下由加・石原麻美・大川大輔・倉橋佐季・紺野タイキ・柴田ヂュン・高村枝里・田中正伸・野上真友美・春野恵・ばんない美貴子・古野明歩・目崎剛・山口航太
あ、そうそう、作は中屋敷法仁です。
浅川千絵の不思議な存在感・・・、前回に引き続いて印象に残りました。カムヰヤッセンですごく良い演技を見せた野上真友美は今回も魅力的で、なおかつ冒頭から物語をしっかり制御くする力量があって・・・。ばんない貴美子も目を惹く。まあ、二階堂瞳子の落ち着きというか貫録もただものではなくて・・・。
2か月ごとの公演、まだ続くようです・・・。その貫き方が魅力でがあるのですが、この先どのような展開になっていくのか・・・。てなことが観る者に去来する時点でバナナ学園マジックの虜になっているのかもしれませんけれど。
・FUKAIPRODUCE羽衣第10回公演「朝霧と夕霧と夜のおやすみ」
この劇団、初見です。5月12日ソワレ。場所はこまばアゴラ劇場。
会場に入ると舞台の鮮やかさに目を奪われます。背面の書き割りと床が一体になっている。客入れ中に照明が何度か変化したのですが、それによって変わる舞台上の雰囲気におおっ!と思ったりして。やがて鳥のさえずりの中で、もごもごしたものが下手から上がってきて舞台が始まります
朝の情景がすごい。舞台全体を覆うようなシーツから一人ずつ目覚めて、となりのパートナーに語りかけていく。底から浮かんでくる夜の明けきらないような時間の人々の営み・・・。個々のキャラクターがもつ猥雑さが不思議と朝の空気に溶け込んで、それらを包み込む朝の街が浮かびあがってくるような・・・。
山登りのシーンにしても夕暮れや夜の時間にしても、絶妙な下世話さが熱とともに舞台から伝わってくるのです。その熱も人を焼くようなものではなく、ぬるく長い熱・・・、サウナのような感じ。表現のコアには、まちがいなくリアリティがあって、それをまとう事象表現に恣意的な偏りが施されていて・・・。
妙ージカルというのだそうです。洗練というのとは少し違うのだけれど、表現に幾重にもデフォルメが課されていて、なんともいえない魅力が伝わってきます。どう言えばよいのだろう・・・。輪郭線が太く盛り上がっているというか・・・。くどい程の台詞の繰り返しがあったり、身体表現にちょっとあからさまな部分を感じたり、舞台からはみ出るような振付の仕方や、押し通すような歌にはこれでもかというような感じがするのですが、でもね、それがないと見えない人間の本質に潜んだなにかが間違いなく伝わってくるのですよ。それもびっくりするほど繊細に・・・。
クレジットは以下のとおり
プロデュース・出演:深井順子
作・演出・出演:糸井幸之介
出演:藤一平・寺門敦子・熊谷知彦・西田夏奈子・高橋義和・キムユス・鯉和鮎美・日高啓介・伊藤昌子・澤田慎司
すごく達観しているようでもあり、どきっとするほど瑞々しくもあり・・・。不思議なテイストに最後は翻弄されていたような・・・。
正直言って私自身の中で評価が揺れていたりするのです。下町の小さな洋食屋で極上のお肉をミンチにして作ったハンバークを通常の何倍もの大きさで味わったような心持ち。すごくおいしいし、決して大味でもないのですが、食べる側も体力を要求されるというか・・・。
終演時、汗だくの役者たちほどではないにせよ、なにか体を動かしたような錯覚にとらわれて・・・。ゆっくりと深呼吸をして席を立った事でした。
R-Club
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
物語全体の流れは映像にも十分耐えうる強度がありますが、この部分は大人の役者自身が成長する鮮やかさをもっていて、映像では作り出せない舞台ならではの醍醐味。
投稿: 水着通販 | 2013/04/09 17:19