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仏団観音びらき「KWANNON CABARET」腰折れしない役者の基礎体力

ちょっと書き込みが遅くなりましたが、12月16日、新宿2丁目タイニーアリスにて仏団観音びらき「KWANNON CABARET」を観ました。仏団観音びらきは関西の香がいっぱいの劇団、前回、比較的ストレートプレイに近い「蓮池極楽ランド」という作品でかなり興味をひかれ今回の観劇となりました。また、今まさに伸び盛りの上方落語家、桂都んぼさんもご出演ということでさらに興味をひかれた公演でもありました。

(ここからネタバレがあります。十分のご留意の上お読みください)

会場に入った瞬間から、なにか特別の世界に迷い込んだような・・・。すごくディープな雰囲気。出演者が会場を巡って猥雑な雰囲気をまき散らします。関西弁とディープな客、この段階でなにか凄いものを観ているような・・・。

また、出演者が客入れがてらに、お客さんをいじるのなんの・・・。開場してすぐ入ったのでその時間が約30分・・・。そうこうしているうちに客席は満席に・・・。

なんというか始まる前からけっこう楽しめてしまっているのです。で、パフォーマンスが始まると当然にもっとすごい。
ボフフォッシーの映画「Cabaret」のパロディが舞台のオープニングなのですが、あの映画の雰囲気をステージに具現化するだけの力が役者たちにあって・・・。腰折れも違和感もなく、映画の世界がちゃんとそこに存在する・・・。あのゆるい猥雑客入れの世界から、あれよあれよという間にキットカットクラブの混沌と粋がそこに現出する・・・。

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あとは怒涛のネタオンパレード。オープニング後の「ほし柿隊」も笑えるし、男運の悪さを嘆く宝塚歌劇のパロディ「ダメンズカ」歌劇団もひたすらおかしい。登場するふたりがチャンと歌えるから、そのぶん観客は笑う方に専念できる。ほんまに心底笑えるのです。そこからさらにMCでうまくつないで男二人でモンスター(ピンクレディー)でのダンスになるのですが、これがパンツを脱いでいくストリップに代わって・・・。お下劣であってもショーとしてのクオリティは抜群に高い。

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トイレのお掃除おばさん3人がパフュームのパロディを演じる「ポリバケツ」もおばさん達がPerfurmばりに踊れるところからして笑えるし、歌詞からもじわじわとおかしさが膨らんでいきます。しかもそこからの勢いというか盛り上がりがすばらしい・・・。とんでもない落ちまでついていて・・。

そのあとホモネタ、合コンネタ(これも大爆笑)、すごくゆるいキャラクターで押すネタがあったり電車の痴漢ネタから、けっこうマジなダンスナンバーに発展するものがあったり・・・。

とにかく観客を休ませない、ルーズなネタの繋がりがあったりある一線を片足だけ踏み越えたようなネタの連続。しかも歌といい踊りといい、妥協がない。びっくりするほど切れが良いのです。さりげないネタにみえてもすごく練ってあるし・・・。ちょっと見た目にはお下劣だったりくだらないなと思うようなネタにも、すごい深さがあって、笑いに広がりがある・・・。これはテレビなどでは決して味わえない世界・・・。終わって帰り道、あの木戸であれだけのサービスをみせていただくなんてめちゃくちゃ贅沢をした気になりましたもの・・・。

言葉で説明するのはとても難しい・・・。でもその一方、観たら確実にはまる・・・。なんというかちょっと禁忌のカオリがするようなしないような・・・。

今回の出演者は以下のとおり

・ケヨリ ショジョビッチ (本木香吏)

・無頼安 (水津安希央)

・びふりんこ(東口善計)

・キムコ (金明玉)

・グッピー (藤原求実子)

・ギャラン☆DO (小林徹)

・トンボリン (桂都んぼ)

・ベッキー (ベッカム木下)

・珍太郎 (藤原新太郎)

& ゲスト 濱崎右近 宮奥雅子

どうやら「仏団観音びらき」としての東京公演は来年も予定されているよう・・・。どこかでブームに火がついたらたちまち全国的に超プラチナチケットになるような気もするし・・・。

そう考えると、来年また東京公演の噂を聞いたら、絶対に即買いです。

こんな贅沢、なかなか体験できるものではありません。

PS:この公演は写真撮影も自由というサービス付でちょっとびっくり。添付の写真はルール内。中には携帯でなくちゃんとまっとうなカメラを準備されていた方もいらっしゃっいました。

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