« 寺山修司を極上エンターティメントに・・・「狂人教育」 | トップページ | それでもまだ、上を目指す福笑師匠「横浜にぎわい座、上方落語会」 »

ミルフィーユのようなギャクいっぱい、「くままごと」に「「現代用語のムイミダス、ぶっとい広辞苑」

芝居の話がずっと続いたから、ちょっと話題を変えて・・・。芝居以外でおもしろかったものをちょこちょこっとメモしておこうと思います。

・くままごと 1巻 (コミック)

作:黄島点心 徳間書店刊

 まあ、一言でまとめるとくまを主人公にしたギャグコミックなのですけれどね・・・。これは笑える・・・。「医龍」とか「のだめカンタービレ」の面白さとは根本からちがう。、あけすけな潔いナンセンスさがあります。

巨大な親熊と多数の小熊が織り成すギャグの嵐・・・。妙に人間社会に絡むところが絶妙におもしろい。そもそも、この親熊、おおさかのおばちゃんキャラで、あの騒音おばさんが出てきたり、番町皿屋敷のパロディがあったり(前の回では母熊になっていた大きな熊が、今度は日本髪のズラをかぶってお菊をやったりする。しかも青山主膳はおっさんっぽいパンダだし・・・)。親熊のマジで超ペタな長せりふも本当に笑える・・・。・・・、。

モンティパイソンとかの世界に通ずるような・・・。こういう突き抜けた笑いをもったコミックって久しぶりかも・・・。

しかも、このマンガ、実はきわめて演劇的な要素を持っています。場所の移動が極めて少ない。熊が役を演じるという設定があったり・・・。おまけの章では劇団くままごとまで登場したり・・・

かなり癖になりそうな1冊です。

・現代用語のムイミダス、ぶっとい広辞苑(DVD)

1980年から1990年台にかけて深夜番組の黄金期がありました。関東では「やっぱり猫が好き」から「IQエンジン」へ続く至福の火曜日25時があり、三谷幸喜や第三舞台の役者達がその才能を開花させていました。で、その時間帯、関西はどうなっていたかというと、読売TVがそとばこまちや新感線の役者たちと共に新しいジャンルの表現を築いていました。それが「現代用語の基礎体力」だったり「ムイミダス」だったり「未確認飛行ぶっとい」だったり「TV広辞苑」といった番組です。

小さなコーナーというかシリーズがミルフィーユのように重ねられて作られた30分番組、当時私は東京にいて、関西の友人から1月分まとめて送られてくるその番組たちのビデオを心待ちにしていたものです。

出演者もすごくて、古田新太、生瀬勝久、立原裕啓、升毅、山西惇、牧野エミ、みやなおこ、羽野晶紀といったすごいメンバー・・・・。現在の彼らの活躍は説明がいらないほど・・・。

その当時の主要メンバーが20年弱の時を経て、再度集まって、当時の番組達のテイストそのままに作ったのがこのDVD・・・。TSUTAYAで見つけたときには叫び声をあげそうになりました。もう新作で少々レンタル期間が短かろうが値段が高かろうが関係なしです。んか、羽野さんの芸能界復帰あたりがきっかけになったのかもしれませんが、来るべくしてきた感のある、でもものすごい試みだと思います。

まあ、DVDになったりだと、当時の雰囲気なども失われているのではと心配しましたが、とんでもない・・・。円熟してパワーアップしてる・・・。微妙にぬるい感じも、しょうもないことをやりとおす体力も、当時から一級品でしたがさらに磨きがかかっていて・・・。羽野別居とかのあぶないねたも、このメンバーの中だとカラっと笑えていやみにならないし・・。なによりもミルフィーユ風構成の真髄ここにきわまれりで、個々の短編として序にもおもしろいのですが、ちゃんと前半のおもしろさが後半のバリエーションでのすごい有効なボディーブローになったりしていて・・・。

今、こういう雰囲気を持っている番組といえば「サラリーマンNEO」だと思うのですが、笑いの質からいうともうレベルが違うというか、NHKの作り方が子供だましに思えるほど・・・。

「くままごと」にしてもこのDVDにしても、好き嫌いははっきりするし、だめな人はだめなのでしょうけれど、だめでもいいからお勧めしたくなるような・・・。

まあ、だまされたと思ってご覧になってみてください。

R-Club

|

« 寺山修司を極上エンターティメントに・・・「狂人教育」 | トップページ | それでもまだ、上を目指す福笑師匠「横浜にぎわい座、上方落語会」 »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ミルフィーユのようなギャクいっぱい、「くままごと」に「「現代用語のムイミダス、ぶっとい広辞苑」:

« 寺山修司を極上エンターティメントに・・・「狂人教育」 | トップページ | それでもまだ、上を目指す福笑師匠「横浜にぎわい座、上方落語会」 »