なぞなぞより知的・・・。
今日、汐留の本屋さんで突然昔はやったなぞなぞを思い出してしまいました
・スーツとビール、どちらがマラソン?
あるいは
・スーツとビール、どちらが柔道?
(なぞなぞの答えを知らない方、正解は一応この記事の一番下にあります)
前にも書いたとおり、通勤用の本ってさくさく読めるのが一番なのですが、偶然に都合の良い本を見つけました。イラストが中心の本、文字が少ない・・・。でも薀蓄本としてはかなりレベルが高かったりします。
・絵で見る「もの」の数え方 (監修 町田健 主婦の友社 630円)
そりゃね、高校の時の現代国語の成績、飛びぬけてよかったわけではないですよ・・・。今の季節は先生が教科書を読むたびに窓の外をながめてぼーっといたし・・・。
でも、「物ぐらい数えられるわい」と思ってこの本を手にとって愕然としました。雲の数え方・・・、知らなかった。蝶と蛾で数え方が違うなんて・・・。
まあ、別に幼児言葉みたいになんでもかんでも「ひとつ・ふたつ・・・」でも別に通じないわけではないのですが、でも正しい数え方をしているだけで、言葉の深さがちがう・・・。オビにも「数え方・・・ひとつで、品格が上がる!」とありますが、本当にそのとおりだと思います。品格があがるだけではなく、自分から出づる言葉の深さが変わってくる気がする・・・。舞を「一回」といわずに「一差し」というだけで舞妓さんの襟元からほのかにただよう香のかおりまで伝わってくるような・・・。
もう1つ感心したのは、同じものでも状態で数え方が変わってくるという話、ゴミ袋、中身がはいらないと1枚で中身が入ると一袋・・・。生きているうちはひとり、死んだら一体、お墓にはいったら一基。日本語って間口がひろいというかとても豊かなのだと思います。
こういうことって知らないと恥ずかしいって側面もあるのですが、知っていると日本語の豊かさをより自分のものにできるし、いろいろと数え方のニュアンスに含まれることのおすそ分けをもらえる。
ちなみに最初のなぞなぞ、数え方を考えるとすぐわかりますよね・・・スーツは一着、ビールは一本。マラソンの優勝者は一着、柔道の勝利は1本・・・。
逆にこのパターンでのなぞなぞを考えるのも良い頭の体操になるかもしれませんね・・・。たとえば、
「パンとラーメン、どっちがてんぱってる?」みたいな・・・。
(パンは一枚とか一個とか一斤、ラーメンは一杯・・・。一杯いっぱいになっているほうが、きっとてんぱってますよね・・・。)
あんまり良い例ではないですね・・・。失礼いたしました。
R-Club
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