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松岡昌宏のつつしみ@Jail Breakers

本館にも劇評を載せたのですが
Jail Breakersはいろいろともったいなさを感じさせる舞台でした
決して悪い舞台ではなかったです。
よい場面もたくさんあったし
役者の個性もそれなりに出ていました
だから3時間を越えるような芝居でも飽きることはなかったし、
見終わってそれなりの満足感はあったのですよ・・・

でも、日曜日に米米クラブのコンサートを観に行って
さらに夜中にAgape Storeの「Big Biz」をBSで見ていて
なんとなく「Jail Breakers」に足りないものが
わかったような気がしました

なんというのか、これでもかって言うほどのしつこさが
この芝居には薄いのです
ノリって言う言葉が近いのかもしれませんが・・・
要は必要なものを全て満たしていて
さらに膨らんだ部分がJail Breakersには
薄いのだと思います

特に感じたのが松岡昌宏さんの演技。
決して下手ではないのだけれど
ちょっとよい子になりすぎている。
もっとひとを喰ったようなところがあっても
よいと思うのです
相手の演技をしっかり受け止めながら演技をしている感じは
ひしひしと伝わってくるのですが
ここ一番の部分では共演者にキラーパスを出させるような
飛び出しも必要なのではと思います

案外そのあたりが上手だなって思うのが篠原ともえで
結構力技で自分にライトをよびこんでますものね・・・
もっと舞台上での押しの強さがあれば
共演者ももっと作り上げるものが大きくなるだろうし
舞台の幅が広がるとおもうのです

なにか松岡さんには気遣いというか遠慮のようなものさえ
感じてしまう。
彼はよい役者だしすごい役者になりうると思うのですよ。
なんというか、一気に観客の心をさらうようなパワーが眠っている。
それがここ一番できゅっと自制されているような感じがして
ならないのです。
もちろん、舞台全体のバランスから
しっかりとコントロールされるべきパワーというのは当然あるのだろうけれど
もう少しガチガチやればものすごいものがそこから生まれる気がします

共演をしている篠原ともよさんは
そのあたりのことがうまいですものね・・・
強さがグッと前に出たときに
ある種の透明な繊細さがしっかりと表現できている

百戦錬磨の他の出演者、
三上市朗、植本潤といった芸達者も
飛び出しを待っているのではないでしょうか

R-Club

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