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ピーナッツの新しさ 竹下宏太郎の新しさ

BS2で久しぶりにザ ピーナッツを見ました
1時間強の特集で、
非常に深い感銘を受けました

私が小さいときには
もう大人の歌手でしたから
彼女達が現役のときにはそのよさってわからなかったのですよね
きっと・・・
ただ、歌は本当に知っている曲ばっかりで
しかも再び聴くと
その声の心地よさ・・・
彼女達の年代によってパワーがあったり
繊細になったりはなしているのだけれど
ちょっとだけ鼻にかかったような
でもとてもとおった歌声って
多分彼女達だけのものなのでしょうね・・・

彼女達のデビューのころのサウンドは
ミュージカル、ヘアスプレーのころのサウンドと
同じ・・・
寄り添って歌う姿もなんとなくその時代っぽくて・・
手をお互いに後ろに回して歌う姿は
支えあってお互いを確かめ合って歌っているようで・・
白黒のちょっとぼけたブラウン管ごしのような画像は
今にいたる時間をたっぷりたたえているけれど
生で見たらものすごい迫力だったと思います
「恋のフーガ」の間奏の踊りなんて
一種のグルーブ感まであったし・・・
「恋のバカンス」も彼女達が歌うと海岸や彼女達のファッションが
しっかりと浮かんでくる

後半になってくると繊細さと円熟が彼女達に
良い形で加わっていきましたね・・・
「ウナセラディ東京」、名曲だけれど
やっぱり彼女達のサウンドで
あの歌詞だから生きた曲だとおもうし・・・
そう、番組を見ていて思ったのですよ
時代に染まっていても常に彼女達のやっていることは
新しかったし
今から見ると多少古臭い画面の演出であっても
その時代としてのしっかりとした完成度まで
きちんと到達していたのが
よくわかります
それにしても岩谷時子さんも良く書きましたよね・・・
「街はいつでも後姿の幸せばかり・・・」
どたんばで継ぎ足した歌詞というエピソードにも
びっくりしたけれど
この6小節がそれまでの歌詞をしっかり支えて
双方をきわだたせましたものね・・・
なんとなく悲しく、なんとなく別れて
漂うしあわせ・・・
今の時代からすると、とても未成熟で
でもそれが夢の裏返しだった時代の
切なさが
彼女達の少しだけ鼻にかかったハモに
見事に彩られて・・・

新しさとは、それまでに想像しえない何かが提示されたときの
感動をいうのかもしれませんね・・・

竹下宏太郎演出の芝居、「ニコラスマクファーソン」のあたらしさを
本館でかきましたが
こういう何気ないあたらしさって
きっとあとで、後姿で気づくたぐいのものではと・・・
段取り芝居と出演者が嘆いていたけれど、
しっかりできている部分では、ストレートプレイの触感をふっと超えるような
感覚を観客にあたえます
舞台上の動きがまるで踊りのルーティンのように
舞台に展開していきます
ダンスのスペシャリストとしての竹下宏太郎の
面目躍如、
後藤ひろひとの築いた物語のスキームを
体感的に見事に表現しつくしていきます。

新しいものは人をときめかせます
少なくとも私にはちょっとこれまでない感覚でした
彼が作った空間を、実はパーフェクトだと思ってはいないし
崩れかけたシーンを芸達者の役者たちに助けてもらった部分も
いくつかあるのですが
彼のメソッド(?)が
観客をグッと引き寄せる力のある場面を創出したのもまた事実

本当に価値のある新しさは
なにげにそこにあって
後姿に光を放っているものなのかもしれません

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