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かもめ食堂の安らぎ感

「かもめ食堂」という映画を観てきました。
群ようこさんの原作、フィンランドのヘルシンキで
日本人女性が食堂を始めて
次第に軌道にのっていくまでの時間を縦軸に
そこにいろんな人たちが絡んでいくお話です

なんていうんだろう
画面の色がまずよくてね・・・
あれって、やっぱり北欧の空気の関係なのかな・・・
あるいは白夜の光というか緯度の高いところの光って
ああいう感じなのですかねぇ・・・

そのなかで描かれる人たちの
速度がまたよくて・・・
あくせくすることなく、でもきちんと歩いている人たち・・・
3人の日本人の女性達がヘルシンキにやってきた理由や
そこに留まる理由も、
不可思議といえば不可思議なのだけれど
妙に名目をつけた理由よりずっと説得力があって・・・

現地の人との繋がりも
気取りがないところがよくて・・・
みんな最初は遠巻きにながめているだけなのに
たとえば、シナモンロールの匂いに誘われて
店に入ってくるおばさんたちとか
なんか思わずこちらがにこっとしてしまいそう

シンプルだけどおいしそうなメニューは
それだけで物語に十分説得力をあたえていたし
猫を預けられたために帰国できなくなりました・・・
っていうもたいまさこさんの表情がすごい印象的で・・・

ちょうど小林聡美さんが映画のなかで盛り付ける
料理のように
シンプルな理由とちょっとした偶然と
すてきなドミノ倒しのような物語の展開が
バランスよく盛り付けられている映画、
言葉を変えれば
胃にもたれず、でも存在感があって
ふっとまた観たくなるような
ちょっと不可思議で素敵な映画でした

ある意味
The 有頂天ホテルとは対極にある作品だけれど
こういう映画がなにげに現れるなんて
日本映画の実力、なかなかのものだと思います。
The 有頂天ホテルがあってこの映画が同時に上映されていること
それだけで東京の街が素敵に見えたりします

3月20日にチェルキッチュをみて
東京という街の見え方が変わったせいかもしれませんが・・・

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» ナイステイスト!!「かもめ食堂」 [万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記]
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受信: 2006/04/08 23:58

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