« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

嘘が崩れるときが一番面白い(嫌韓流)

最近読んだ面白い本、というか漫画ですが・・・
「嫌韓流」というちょっと危ないタイトルでベストセラーになって
いるということで買ってみました。

まあ、100%手放しでうなずける内容でもないけれど
いままで、感じていた韓国報道に対する胡散臭さを
だいぶ晴らしてくれたことは事実。
とくに日韓併合の時代背景が
インターナショナルグローバルできちんと語られていたことには
好感が持てました。

まあ、やみくもに
ナショナリズムに走ることは愚かだと思うし
現実、日本人は朝鮮半島で
いろいろやったとは思うし・・・
謝罪すべきことがあるのも事実ですが
だからといって韓国は全て善で日本が全て悪というような
でも今の韓国の歴史観ってやっぱりおかしいものね・・・
昔、アメリカ人と話していて
日韓併合について、
当時の国際上税から考えて
特に悪いことだとは思わないといわれて
びっくりしたことがあったけれど
グローバルな世界観でこの問題を考えたとき
日本が全て悪いわけではなく
韓国には日本に対して感謝すべき点も多いのではという話しは
この本の主張と共通している部分があっておもしろかった
多分現実は、もっとおだやかに必然の元に
日本が韓国を背負って行ったのではないでしょうか・・・
それを勧善懲悪の大活劇に仕上げていった
韓国の人たちにもある種の才があったのでしょうが
はっきりいってフィクションを続けていくには
ちょっと無理があって・・・
要は、日本も韓国も自らの歴史に関しては
おかしな井戸のなかのかえるどおしだったのですね

まあ、えせ市民運動のおばさんたちも
一時は時代の寵児になりえるけれど
その胡散臭さが自らの首をしめて滅びていくから
ドラマになるわけで・・・
でもそれを自由に笑えるような社会というのも
案外大切なのかもしれませんね

このような気づきって演劇を観ていてもけっこうあって・・・
よいお芝居って自分が見えなかったものを
ゆっくりじわっと気づかせてくれるものが多い
労働者Mを見ていて、
自分の時間の危うさを肌で感じることの
すさまじさを体感して・・・
やっぱりいろいろと考えましたものね・・・

芸術や表現とは
何かの創造と同時に
観客のなにかを破壊していくものなのかもしれませんね・・・

韓国の方に
芸術を受け入れるキャパがあるかどうか・・・
私は、心ある方たちはきっと高い感覚で
その嘘を一緒に笑ってくれると信じているのですが・・・

だって、剣道などを横取りしなくとも
青磁の美しさをあそこまで高めた国民なのですから。


R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

THE有頂天ホテル、この歌を褒めずして

ザ有頂天ホテルを見てきました。

日劇Plex3(有楽町)は超満員、全席指定の映画館なので
開演の30分前でも全席売り切れ札止めという盛況ぶり・・・

おもしろかったですよ。
極めて演劇的な映画だとは思いましたけれど・・・
三谷幸喜一流の閉塞空間での物語の作り方が実に巧妙で
思わず乗せられてしまいました

戸田恵子も松たか子も良くてねぇ・・・
松たか子が佐藤浩市とからむシーンなど本当に見ごたえがあって・・・
映画だから舞台などのような尖った感触はないのですが
その分表情の作りがしっかりとわかって・・・

篠原涼子も本当によい女優さんになりました
存在感がしっかりと作れるようになりましたよね・・・
マルチユーティリティのよい女優さんって
日本は意外と少ないのでこれからの売れっ子ぶりが
想像できますよね・・・

原田美枝子さんも魅力的でした
あの声がほんとうに心地よくて

そう、この映画は出てくるいろんなものが心地よいのです
どこかにこだわりをもった人たちが
みんな少しずつ開放されていくところは
三谷映画の本当によい定番ですよね

生瀬勝久の敵役ぶりや西田敏行のスクリーン全体をさらう動きも
きっちりとその世界に溶け込んで・・・
伊東四郎や唐沢寿明の使い方のなんて贅沢なこと。

三谷幸喜が、しっかりと自分のトーンを確立したことを
宣言するような映画であったとも感じます

手法もびっくりするほど新しいものはない
でもオーソドックスな手法でも
しっかり使うことであんなに上品で趣のある時間を作り出せるのです
それは舞台で培ってきた物語を見せる力があるからなせる技なのでしょう
人形やバンダナ、アヒルなどの回し方など観ていてほれぼれしてしまいます

でも今回一番震えが来たのがYOUの演技、そして歌・・・
どこかに陰りがある人生だけれどけれど、
希望を捨てることが出来ない・・・
自分に嘘がつけない女性・・・
キャラクターが映画の中でしっかりと立っているのです
無表情な中にちゃんと意思を見せる演技ができるのは
絶対彼女の強みですよね・・・
なかでも、一番痺れたのは
「If my friends could see me now」という曲を歌う最後のシーン。
映画のパンフレットにもあるようにBob Fosseの名作ミュージカル
Sweet Charityで使われている曲です。
最初ためらうように、無伴奏で歌い始めるひとときがもう絶品
その瞬間に彼女は一気にSweet Charityの世界を借景にしてしまう。
100%幸せではないけれど、
心優しく常に前向きな気持ちをわすれないCharityの世界を
彼女はその独特の歌声で見事に引き寄せて見せました
あの、シーンでこの曲を選んだ三谷のセンスも抜群ですが
そのシーンを生かすための演技をしっかりと重ねて
しかも最後のシーンで見事に歌いきったYOUは
この映画の最高殊勲選手のひとりかもしれません

わたしが最初にSweet Charityを観たときのDebby Allenでも
Gwen Verdonでも現在上演中のChristina Applegateでもない
彼女の歌を褒めずして
この映画をいかに褒めても足りないようなきがします

まあ、こういう演劇的な手法を多用した映画については
若干好みもわかれるのかもしれませんが・・・

私は本当に楽しむことができました

R-Club

おまけ・・・

YOUさん、案外Sweet Charityの「I’m The Bravest Individual」あたりを
歌わせてもすばらしいかもしれませんねぇ・・・
(チャリティが一緒にエレベーターに閉じ込められた相手役のオスカーを
励ます歌。1幕の最後に歌われる)
相手役は・・・稲垣吾郎さんあたりはいかがでしょうか・・・
どっかで企画してくれないかなぁ・・・

| | コメント (0) | トラックバック (1)

リアルであるということ=労働者M

労働者M、見てまいりました。
私が観た日あたりを境に「えんげきのページ」の劇評も
かなり好意的な雰囲気に変化してきていて
それはそれで私がラッキーだったのかもしれませんが・・・
結論からいうととてもよかったです。
まあ、芝居はみずものですからねぇ・・・
初日のころから比べると別物になっていたのかもしれませんが。

冒頭に、前説があって
通常の時系列で2つの物語が絡まるように展開する旨の
説明があったのですが・・・・
あれって、やっぱりシアターコクーンのお客様にたいする
ケラさんの配慮だったのでしょうね・・・。
そば・うどんの話、あとで考えるとわかりやすい説明ではありました
でも「そどん」はおろか「そんど」のようになった部分もあって・・・

整理をつけて正しく物事を伝えるというコンサバティブな発想下では
労働者Mの構成はひどい舞台表現ともいえるのでしょうが、
でも、私がこの芝居を見て一番感じたのは
凄絶ともいえるリアルさのようなもので・・・
「そんど」が、たとえばある視点からは存在するのなら
それを「そんど」としてきちんと描くというケラの姿勢には
潔さすら感じたことでした。
思考ってまさに「そんど」の世界で行われているのでしょうし
欠損の闇やノイズもまたしかり・・・

むかしダリのだらりとたれた時計とイルカの絵を見たとき
最初その緻密さに心を奪われ、やがて
それらが一枚の小さなカンバスに描かれていることの意味を思って
きゅっと締まるような心の震えを覚えたことがあるのですが
今回の観劇後にゆっくりと心を満たしたのも
それに近い感覚だったかもしれません。

そのリアルさは、現実よりはるかに生々しく
ちょっとした混沌のなかから
思考(という言葉が適切かどうかはわからないが)の崩壊と
そこからの逃避・再生の物語というパターンが降りてきたとき
目の前がすっと大きくひらけて・・・
ケラが表現を意図したものの通りかどうかはわからないけれど
すくなくとも私のなかで、あるものが共鳴したことにはまちがいありません。

ただし、みていてかなり消耗する感じはありましたけれどね・・・

でも、時間がたつごとに
その量感が次第に自分を支配し始めて・・・
舞台上の時間がこんなに自分の中に広がっていくようなことって
ありそうでないですからね・・・

人によって好き嫌いはあるでしょうけれど
私にとって
この芝居はちょっと忘れられないものになるかもしれません

R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

不評を観に行く

明日、労働者Mを観に行きます
しかし最近のケラのなかでも飛びぬけて不評ですね・・
「終わりの始まり」とまで書かれています

まあ、それでなくても
ケラの作品には・・・
口あたりが良くても毒のある作品が多いですからねぇ・・・
決して万人向けではありえないわけで・・・

おまけに席もA席、要は一番劇場の隅・・・・
劇場の雰囲気が全て見えてしまう席
どうなるのでしょうね・・・

でも、そういう作品の方が
実は楽しみだったりします
最近よい作品にけっこうあたってますからねぇ・・・
怖いもの観たさPlusまずいもの喰いたさ・・・
(そんな言葉はないけれど、究極のグルメの第一歩は
おいしさをしりまずさを知ることだそうですから)

ほさかようの作品などを観た後だと
ちょっと強い毒がほしくなったりします

結果は日曜日くらいに速報ということで
またこちらか本館に書き込みますので・・・

お楽しみに!!

R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »