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一年のご愛顧に・・・

あっという間にもう冬休み・・・、といっている間に大晦日で
この記事が公開される頃には除夜の鐘がなり終わっている頃だと思います。

まあ、一年とはかくも早く、これじゃ人生そんなに長くないななどと
お正月になったばかりで不吉なことを・・・
申し上げてはよろしくないとは思うのですが
「正月や冥途の道の一里塚」なんてことを思い出しながら
本日の夜の予定を考えているなんぞ
やっぱり歳を取ったのでしょうね・・・、私も・・・

しかし、今年もいろんなことがありました。
本田美奈子さんの死は、やっぱりショックだったし
福知山線の事故も一瞬の非日常が私の足元に眠っていることを
本当に痛感したできごとでもありました。
個人的には5年ぶりにNYを訪れて、本場物の「The Producers」や
「Hair Spray」さらには18年ぶりに「Sweet Charity」を観ることができたし・・
カーネギーホールの「Eddie Parmier」も本当にすごかった
もうすぐ日本にやってくる「Moving Out」も素敵でした。
まあ、グラウンド0を目の当たりにしたときの
やりきれなさも筆舌に尽くしがたいほどでしたが・・・
(このブログにくっついているブログペットの背景は
 昔、9.11の8ヶ月前にWTCに登ったときに
 撮影したものです。)

芝居は25本+5本(NYにて)観ました
一番心を強く捉えたのは1月の野田MAPの小西真奈美か
12月の野田MAPの松たか子でしょうが
強さだけではなくやわらかく染入るように心を捕らえた演技は
たくさんありました。

Deep Forestの楠見薫と新谷真弓とか、untitledで観た役者たちの才気とか・・・

時間の流れが速く感じるのはそれだけ満ち足りていたからだと考えれば
冥途の道の一里塚がすばやく通り過ぎていくのも
そんなに悲しむべきことではないのかもしれません

歳があければ、新しい幕がバンバン開いて
わくわくやどきどきやじーーんやうーーんがあふれ出してくる
除夜の鐘が鳴り終われば
映画「All That Jazz」で主人公のジョーギデオンが
毎朝鏡にむかって述べていた台詞が
さりげなく聞こえてくるのでしょうから・・・
「It’s show time,fox!」と

だから、大晦日のちょっとしたセンチメンタルは今年の隅においておき
新しい年の幕開けを待つことにしましょう。

新しいショータイムの5鈴はもう鳴り始めているのですから・・・

というわけで今年一年R-ClubおよびR-CLub Annexを訪問いただいた皆様
私のつたない文章をお読みいただき本当にありがとうございました。

また、来る年に感じたこと、一生懸命つづらせていただきますので
お目汚しとは存じますがほんの少しでもお付き合いいただければ幸甚に存じます

そして、この文章が公開されるころは新しい1年という緞帳がゆっくりと上がり始める頃・・

皆様あけましておめでとうございます。

来る一年、皆様のご多幸を祈念しつつ・・・

本年もR-Clubをよろしくお願いいたします

R-Club りいちろ

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贋作罪と罰 役者の息遣いまで・・・

17日に見た、野田MAPの贋作罪と罰・・・、まだ強い印象が
残っています。
席が、すごかったから益々なのでしょうけれど・・・
X1列 15番・・・、最初すごく後ろの席だと思っていたのです。
でもそうではなく、劇場の中央に舞台が設えていて(ひし形のような感じで)
通常舞台のある部分の一番前の列、中央の列は舞台の先端に押されて
一列分へこんでいる感じで・・・
両サイドの列の舞台に近いこと・・・

さらに舞台のそでにはいろんな小道具や椅子が置かれていて
役者たちは着替え以外は舞台脇に控えている。
多分通常の劇場でそれをみたら
役者たちが劇場全体の緊張感を心地よく一定に保っている感じで、
見えたのだと思います
でも、X1列で見る舞台ははるかに生々しかった

なにせ、座席の足元が灰色と黒に分かれていて
劇場の客席係(?)の女性が開演前に
「黒い部分は舞台ですので足を出さないようにお願いします」
といわれて観客一列全員が思わず足を引いたほど・・・

演技中にはものが転がったり飛んできたりもしました
私の足元にも、宝石に見立てた玉が転がってきたし・・・。
お墓のシーンで松たか子さんが投げつけた花が
中央座席を直撃したとき
花束が当たった女性など引きつってましたから・・・
客席以外の場所に椅子も滑り落ちてきましたが
その音もド迫力で・・・

実際のところそこまで近いと
一流の俳優さんが演技をするときの
気迫には圧倒されます
あるシーンのあと松たか子が演技を終えて
私から2mくらいの位置に座ります。
それほど、強い台詞ではなかったのですが
すこし抑え目の感情をしっかりと舞台上で表現した彼女は
椅子に座って息を整えます。
その息使いが客席にまで伝わってきて
彼女が演技の時に発散しているパワーのすごさがわかります
凛とした姿で再び気をためるように息を整える彼女からは
前のシーンの想いがたちのぼっているようにさえ思えます
そのときの彼女の美しさたるや・・・
表現する言葉を私は知りません

やがて、すこし息が落ち着いた頃、今度は彼女が扉を引く音を
作ります。算盤のような道具を椅子の上で滑らせたり
さらには木槌で椅子を叩いて扉をたたく音を作ったり・・・
ク・ナウカばりの手法で舞台を攻めます
12人の役者がお互いのテンションを維持し高めながら
舞台を作っていく姿がさらに観客を舞台にひきつけます

次の出番が近づくと彼女は帯刀し
それでもテンションを切らすことはありません
鼻の調子がよくなかったのか
手洟をかむ仕草を見せたのには驚きましたが
それとて、観客の舞台への興味を削ぐものではなく
むしろ彼女の舞台への集中すら感じさせます

やがて、彼女が次の出番へと向かうとき
温度はしっかりと舞台上と同化しています
出演者達がみなそのように舞台に上がり
舞台袖でもテンションを保つから
次々と人が動き舞台を出入りをしても
舞台上がさめることはない
テンションの保ち方は役者さんによって違うのですが
その瞳がみんな生きているのが
舞台のそばだと気で感じられて・・・

なんというかすごいものを見た印象があります

松たか子や美波・・・、この舞台でまた一ランク大きな
女優さんになっていくのかもしれませんね

野田MAPに参加するクラスの役者さんたちの
真の力を見たような・・・

ガチンコで役者の気迫や芝居の作りの緻密さを感じられて
それだけでもX1列での観劇ができたことに
大感謝でした

R-Club


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やっと回復 ホームページビルダー

一時はどうなるかと思いましたが、ホームページビルダーV10がやっと元に戻りました。

というか、インターネットセキュリティの設定がおかしかったみたいでした。

なんというか、パソコンのソフトがうまく動かないって言うのは、それだけで人を憂鬱にしますよね。



しかし、もう12月も中盤・・・。一年があっという間ですね。

まだ、お芝居の予定が何本かあるから終わったという感じは

しないけれど・・・。

野田地図の「贋作 罪と罰・・・」これが来週末、そのあと

新谷真弓さんのお芝居がありますしね・・・。



ふっと考えることがあるのですよ。私は何ゆえに芝居を見にいくのかってね・・・。

言葉を変えればずっと昔、東京に出てきてはじめて芝居を見たとき、なにに惹かれたのだろうって・・・。



芝居を見ている時間って、あることが自分を満たす時間という感覚は昔からあって・・・。それはたとえばパチンコをしている時間の対局にあるような気がする。

中間にいる自分は、日頃の生活にあこがれていて、でも本来の自分の居場所はそこだけではないような気がして・・・。

自分の感じたいものが日頃の生活のなかだけでは狭すぎるような気がして・・・

で、劇場に足を運ぶようになった・・・



理論武装をするとそんな感じになるのだと思うのですが、もっと根源的なものが芝居を観に行きたいという自らの願望に潜んでいるような気がしてならないのです。



いったいなんなのでしょうね・・・。といいながら、また芝居のチケットを買ってしまうのでした。



R-Club


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双数姉妹の底力

最初から愚痴ですが、バージョンアップ(V9→V10)した
ホームページビルダーの調子がとても悪くて
本館のページ更新ができなくなってしまっています。
やっぱりV9に戻すしかないですかねぇ・・・
困ったものだ。
シマンテックのセキュリティツールとの相性の問題もあるのかな・・・とか
いろいろと考えてはいるのですが・・・

というわけで、本館に感想のアップが遅れてしまっているのですが
12月3日に見た双数姉妹の「君はヲロチ」というお芝居はなかなかのものでした。
現代と中世の二つをつなぐ場所、新宿十二社にまつわる物語なのですが
まったく異なる二つの芝居を黒子が繋いで、さらに繋いで・・・
現代劇には双数姉妹が得意とするような、
ソリッドでなおかつどこかに繊細な機微の隠れた
男女の物語が浮かび上がり
一方の中世の物語は、物語を伝えるという演技が
実にしっかりとなされます

入れ子のようにふたつの世界が舞台にあらわれて・・・

しかもここからが双数姉妹の演劇というか
通常の芝居空間からの次元分割というか・・
黒子が登場することによって、
観客は演劇空間の外側におかれて舞台上の芝居を傍観していることを
明確に意識せざるをえず(黒子が通常の舞台と逆に利用されている・・・)
よって二つの物語が観客の中で互いに干渉されることなく立ち上がるという
状況が作り出されるわけです

このやり方に違和感を持つか
斬新な手法と見るか
はたまた昔からの手法の焼き直しだと覚めてしまうかは
多分意見が分かれるところなのでしょうし
現実に私も最初の数十分、シーンの細切れには
当惑感があったのも事実なのですが
両方の芝居空間とも、観客をしっかりつかむだけの力量があって
それぞれの役者の演技が蓄積されていくと
この仕組みというか舞台にこれまでになかったような
興味、あるいは一種の求心力がしっかりと姿をあらわして
観客を包み込んでいくのです。
それはもう、魔法のよう・・・
そして、終盤、黒子が彼ら自身のプチ物語を衣装に舞台に溶け込んでしまうとき
二つの物語はもはや一つのもっと大きな世界として存在し
そこには中世と現代を貫く物語の柱のようなものが生まれ
その外側にいる観客までも同一空間における一体感の中に
取り込まれてしまいます。

それは、「やや無情・・・」という芝居の中でこの劇団が提示した
演劇空間における舞台と観客の関係の別の形での提示にも思えて・・・
でも、演劇の概念の提示といった小難しいチャレンジとはべつものの
やわらかく力強い感動がゆっくりと観客に舞い降りてきて
その感触に演劇論なんてどうでもよくなってしまう
これって結構凄いことだと思います

もちろん、これだけのチャレンジができる小池竹見の才能には
頭が下がるのですが
やっぱり、双数姉妹の舞台に上がる役者には力があるのだと思います
だから、彼のチャレンジがちゃんと舞台に形として構築できるのでしょうね

今回一番よい意味でびっくりしたのは五味さんの演技で
これまでのもやっとした部分が吹っ切れてしっかりと輪郭のある演技に
目をみはりました。なにかあったのかと思うほど・・・。悪魔に魂を
売ってしまったのかと見まがうような・・・

大倉さんの凛とした演技も見ていて心地よかった。特に時代劇の方・・・
目立たないのだけれど、彼女の演技って芝居のランクをあげるような
気品というか、プチ包容力というか、そんなものがありますよね。

井上さんや小林さんの芝居にも観客の視点をリラックスさせるような
安定感があって・・・。
総じて見ても
これまでの双数姉妹だと
今林さんが頭ひとつ抜けていたような印象の演技のクオリティが
全体に峰がつづくような感じに変わっていました

客演陣も充実していましたが、やっぱり帯金さんには
ちょっと末恐ろしいすごさを感じます。
観客は役者を見るとき、演技をしている役者からなにかを推測して
結果何かを伝えられるというような作業を無意識にやっている気がするのですが
彼女の場合、そういう作業を超越して直接観客の心を射るような力があって
演技を見ていると理詰めで表現できないような感覚がしっかりと伝わってくるのです
それはゆがみのないまっすぐな感情の伝達に思えて
おもわず息を詰めてしまうほど・・・
なんというか何度もいうけど末恐ろしい限りです

まあ、お好みにあうやいなやというようなこともあるので
ぜひぜひとはいわないですが
見て決してご損がいくようなお芝居でないことは確か・・・

お勧めの一本でございます・

R-Club


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