« 2005年9月 | トップページ | 2005年11月 »

赤い鳥逃げた・・・

前にも書きましたが、正直言ってチケット貧乏です。
なにせ最近の芝居って高いのだもの・・・

「贋作罪と罰」とか「十二人の優しい日本人」とか「労働者M」とか・・・
入場料9000円コースが目白押しですものね・・・
そりゃ、ブロードウェイでミュージカル見れば下手すると100ドルコースだし・・・
そもそも、舞台というのは公演回数がいくらあっても
生身の役者の一回勝負みたいなところは変わっていないわけで
贅沢だとは思うのですが
でも見たいと思う作品が軒並みこの値段だと
一般労働者の私にはちょっときびしい
見たいものは全て見るみたいな贅沢をしているからあたりまえなのかもしれませんが
でも、もう少し安く見たいとは思います

ひとつにはギャラが高すぎる人が出てるのが原因かも・・・
江口洋介とか松たか子とか堤真一が何気に出ていたら
そりゃ値段もあがりますよねぇ
まあ、集客を考えるとこのような役者さんががんばることも
大切なのかもしれないけれど・・・
でもよい役者は彼らだけではないのだし
という感じはします
どちらというとそれぞれの役者にというよりは
三谷さんや野田さん、あるいはケラさんの才能に
お金を払っているというのが正直なところ・・・
彼らの感性がそれらの役者を求めているのならしょうがないけれど
本当に演出家のみなさんは今回の役者をもとめていたのかなぁって
ふっと思います
ああ、やっぱり彼らが必要だったのだと脱帽したい気持ちの裏返しとしての
ぼやきではありますが・・・

芝居というのは不思議なもので
価格とクオリティが必ずしも一致しているわけではない・・・
打率というかここ何年か本当によい舞台を続けている
双数姉妹も毎回5000円以下でしっかりと芝居を打っているし
離風霊船の「赤い鳥逃げた・・・」も前売りは3500円です

離風霊船は一時期とり憑かれたように見ていた時期があって・・・
神野美紀さんや今トリビアの泉で大活躍をしている高橋克実さん
さらにはお母さん役といえばこの人、一ノ瀬真美さんなどがいた時代。
うちの奥さんと最初に見た芝居も多摩川の川原でのゴジラだったし・・・
ただ、主張がせりふとして前面に出るようになって
見るのがつらくなってしまって・・・
本当に10年ぶりに見るのですが
最近のいろんな方の劇評などを読ませていただくと大橋演出に冴えが戻って
きたそうなので、
しかも昔のよさはちゃんと残っているそうな・・・
だから3500円はちょっと期待のこもったわくわくと比較すると結構安いかも・・・

でも貧乏が解消されるわけではないのですけれどね・・・

困ったものだ

R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

歌わせたい男たちが願望を達成するためには

なんだか最近、歴史の変わり目なのかなって気がします
昔の常識がすこしずつずれてきていて
今が生まれているような気がする・・・

この間の総選挙も次の世代のまた子供達のころには
歴史の教科書に載るかもしれないし・・・
昨日の小泉首相の靖国参拝だって
結果がどうなるかは別として
もしかしたら、新しい歴史の扉を押す一歩になるかもしれません
昭和になってから第二次世界大戦が始まるまで
わずか16年だったのですよね・・・
16年前といえば80年代の一番最後の頃・・・
私は第三舞台の芝居とかを見ていました
夢の遊民社も見ていたなぁ・・・

なんか当たり前のことが当たり前でなくなってくるのは
ちょっと不安で・・・
当たり前のことが当たり前だったときには
退屈だけが心を支配しているようなきがしてたのに・・・

先週末に見た「歌わせたい男達」は
高校卒業式での君が代日の丸問題が主要なテーマになっています
R-Clubにも感想を書きましたが、
単純にイデオロギーを前面に出してステレオタイプに
国歌や国旗のことを語るのではなく
それぞれのやや本音に近い部分で教師達が翻弄される姿が
描かれていて面白かったです。

昔、国旗を見ていただけで右翼といわれたり
国歌斉唱に不起立をすることが主張であるような
そんな価値観の時代があったことも事実なのですが
今じゃそんなの流行らないとおもうし・・・
そんな価値観がある意味正の価値観として温存される土壌があるのって
教師の世界くらいなのかもしれません

もちろん、国を守るとかお国のためとか言って戦争を礼賛したり
過度な国家への愛への象徴として国旗や国歌が利用されるのは
問題だし
宗教と同じで価値観の中心に国が置かれたり
国のいやな部分をいやだといえなくなったり
するような社会、あるいは国への偽善が褒められたりするような世界は
絶対にいやだけれど(内心の自由はおろか表現の自由は守られるべき)
自分の毎日が結構楽しくて
周りの環境や自分をはぐくんだ文化が好きで
自分の生まれた国にはいいところや素敵なところがあると
思える人が
そんな素敵な時間を楽しめる環境への礼儀として
自分の気持ちで国歌を歌うことを(サッカーの国際試合の時のように)
雰囲気で否定されるのもすごくいやな気分になります
そういう風に自らがかかわり自分達にとってよい部分もある国に対して
希望を与えてくれる教育もせずに
ただ、自分が園一部を構成する国を批判して
不起立のようなことを生徒に吹き込むような先生にあたった
教え子達はとても不幸な気がします

まあ、世の中ってそんなにばら色でもないし
自分の周りや自分の生きる国のよいところを
ちゃんと見せてくれる教師の方って
現実にはあまり多くないのかもしれませんが・・・。

それらのわだかまりを全てゆっくりと
包み溶かす様な
戸田恵子の歌にも感動したけれど
同時になんか今の日本の妙な歯車の狂い具合を
見事に浮きたたせて見せた
永井愛さんの作劇のうまさにも
かなり感心させられました

なんかちょっと考え込む部分が
またよい刺激になって

こういうお芝居って、ふっとしたときに
思い出したりするのですよね

まだ、公演期間もあるようだし
とりあえずはお勧めです


| | コメント (1) | トラックバック (0)

やじきたに隠れたもろもろもろ

真夜中の弥次さん喜多さんのDVDを衝動買いしてしまいました
お弁当箱入りのスペシャルバージョン・・・
映画館で見たかったのですが機会を逸して
でも、いろいろ評判は聞いていたので飛びついてしまいました。

結論からいうと非常に良く出来た映画でしてね・・・
一見ハチャメチャな物語なのですが
その裏にしっかりとした価値観が宿っている
逆かな・・・?
しっかりとした価値観や視点を持って作られているから
ハチャメチャをやっても作品の中身が離散することなく
むしろ色とりどりに作品を飾っている感じになっている

出演者も守備範囲のひろい芸達者ばかりですから、
来たボールを自分のストライクゾーンにする力は持っていて
それぞれの領域でしっかりと芝居をしているのですが
冷静に考えるとストライクゾーンにボールを投げているというか
役者が物語から逸脱することなく
自分の個性を十分に引き出してもらって
きちんと作品の幹や枝で花を咲かせていられるのは
一方では宮藤官九郎の力なのだろうなと思います

主演の二人も本当に熱演で
しっかりと入り込んだ演技はきちんと観客に伝わってくる
長瀬智也演ずる弥次さんの
生死に対する価値観や人を想う気持ち
実はとてもシリアスなベースに
実感のない時の流れをドラックで埋めて生きる
中村七之助演じる喜多さん
その接点と係わり合いのなかから見えてくる危うさと普遍性のアラベスク
こういうのって常人ではなかなか表現できない世界だと思うのですが
でも彼らの演技が宮藤官九郎の感性を通すと
まるで魔法のように浮き出してくる感覚が実態としてそこに見える
なんというか・・・
たとえば透き通った底なし沼でギャグマンガを読むような
不思議な感覚に観客を沈めてれます

そうそう、なかでも小池栄子の演技がよくてねぇ・・・
彼女の印象がこの映画でずいぶんと変わりました
思いつめた時の鋼のような強さとしなやかさの表現に
揺るぎがないというかものすごい説得力があるというか・・・
しかも鎧の下の包容力のようなものがきちっと伝わってきて、
彼女の演技がなければ長瀬の演技は報われなかったと思います

板尾創路の鉛を抱えたような軽さも印象に残ります
当時勘九郎、すなわち当代勘三郎の貫禄たっぷりの軽妙な演技もご愛嬌だし
妻夫木聡のレオナルド・デュカプリオのような明るさもいい

特典映像のメイキングで役者さんやスタッフが声をそろえて宮藤の感性を
褒めていましたが
なんというか人間の根源をなすロジックの表現方法について
間違いなく彼にしか出来ないものがあることを
私もこのDVDから痛感しました
「鈍獣」のときにも感じた匂いですけれど
何かをゆるく放置するように許してしまうような感覚のようなものは
やっぱり彼だから表現できたのだろうなと思います
まあ、これって見るほうも、多分やるほうも
結構パワーがいるのですが

やっぱり天才の部類なのでしょうね・・・
しかも才を自由にストレートに飛ばすのではなく、
けっこう自分で仕掛けた不自由さのなかで
開花させるような・・・

人によって好き嫌いのはっきり出る映画だとは思うのですが
私はとても気に入ったし
ぶつかってくる感性に立ち向かうだけの腕と覚えのある方にとっては
一度ご覧いただく価値のある映画だと思います

一応、お勧めということで


R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ゆるやかな普遍性@9000円

「12人の優しい日本人」が再演されますね・・・
@9000円か・・・

浅野和之、石田ゆり子、伊藤正之、江口洋介、
小日向文世、鈴木砂羽、筒井道隆、生瀬勝久、
温水洋一、堀内敬子、堀部圭亮、山寺宏一

この出演者だったらしょうがないか・・・
まあ、ここまで高そうな役者使わなくてもなあ・・・
みたいな感じはありますが・・・

最近なにか高級芝居は9000円って相場が決まっているので
しょうかねぇ・・・
贋作罪と罰も9000円だし・・・・

そういえば、東京サンシャインボーイズ時代の「12人の優しい日本人」を見たとき
(3演目 パルコスペースパート3)、確かまだ暑い時期で薄着していったら
驚くほど狭い場内で、なおかつ冷房がしこたま効いていて
フルーツパフェがとても寒そうに見えたのを覚えています
それともフルーツパフェが融けないように開場を冷やしていたのでしょうか・・・
(ねたばれになるから説明しませんが、この芝居にはパフェが出てきます)

あの空間を今ふたたび体験できるのなら、9000円は安いのだろうな・・・


出演者は

陪審員 1号/甲本雅裕
    2号/相島一之
    3号/小林 隆
    4号/阿南健治
    5号/横田由和
    6号/近藤芳正(劇団七曜日)
    7号/梶原 善
    8号/斉藤清子
    9号/西村雅彦
   10号/宮地雅子
   11号/野仲 功
   12号/伊藤俊人
   守衛/小原雅人
   三谷幸喜データベースより転載

そりゃ、今回のほうが華やかなメンバーですが、
神様がどちらかかたっぽを見せてくれるって行ったら
東京サンシャインボーイズの方をみにいくだろうな・・・
三谷さんがどうお考えになられているかどうかわかりませんが
一観客の私にはあの芝居の規模と深さを考えたとき
3演目の役者構成って珠玉の配合だったと思えてなりません

まちがいなく映画版よりバランスがよかった・・・
林美智子さんは捨てがたいけれど

サンシャインボーイズの芝居のなかでは「ラジオの時間」が
一番好きですが・・・映画化もされましたが・・・
あれも映画より舞台の方がよかったな
西田薫がすごくよかった。今は亡き伊藤さんの猫話に腹を抱えて笑ったし
西村雅彦の優柔不断さが本当によかった
映画より舞台のほうがずっとどたばた感があってね・・

日曜日に突然「Singing In The Rain」を見たくなって
DVD1980円おまけつきを衝動買いしてしまったのですが
その映像はデジタル技術のおかげで
まるで昨日取ったようにきれい
あの頃のMGMのダンスってもう一歩踏み込むようなすごさがあって
Broadwayで昔々見た舞台もよかったけれど
映画の方がやっぱり広がりが感じられて・・・

映画が舞台になり舞台が映画になる・・・
でも最初にできたものってそれなりに長ずるところが
あるのかもしれませんね・・・
The PRODUCERSはそうでもないかもしれないけれど・・・

そういえばコクーンの2月公演、ケラ氏の外部作演出らしいですが
あれも9000円だったような気がする

芝居が恐ろしいのは9000円がかならず9000円のものを与えてくれるとは
限らないことで・・・
逆に私の印象に残っているNO.1の子供の一生@シアター107は
すごく安かったようなきがするし・・・

9000円の芝居ってそれなりにお財布に痛いし・・・

いろいろと考えてしまうのですが、でもたぶん観に行ってしまうのだと思います
9000円だから成り立つ一種のクオリティって確かにあるんですよねぇ・・・

こまったものだ

R-Club

PS:ところでこの記事、R-Club Annexの100本目になるみたいです。
単純にアクセス数で割るとひとつの記事をどなたかがのべ150回ほど
通り過ぎていったことになるわけで・・・
ひたすら感謝しております

今後ともよろしくお願いいたします

| | コメント (0) | トラックバック (0)

短い話

気が付けばもう10月ですね・・・
赤い羽根の募金が始まっていてびっくりしてしまいました。

10月はお芝居が3本(予定)
一本目はMCRです
観に行った動機・・・、
bird's eye viewに出ていた主宰の櫻井氏の演技が
あまりにも切れていたから

bird's eye viewの公演で見た役者さんの公演って
結構観に行きました
絶対王様の有川さんなんて最たるものですね

芝居って、世界が狭いのか
相互に連携しあっているのか・・・
芋つる式に世界が広がっていくような気がします

一本の芝居(bird's eye view)が100おいしいものなぁ・・・

なんか当たり前の話ですけれど
芝居って出会いですよね・・・

R-Club

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年9月 | トップページ | 2005年11月 »