熱についての考察
今日は暑かったですね・・・
9月の中旬で34℃はさすがにちょっと堪えます
それも湿気の強い暑さだったからつらさも一層で・・・
盛夏とはちがったつらさがありますね・・・
しかし、五反田団の舞台の熱、
まだ、なんとなく身体に残っています
もう一週間以上過ぎるのにけっこう当たったみたいですね。
やっぱり舞台というのは映画にない何かが表現のなかに
組み込まれているようで・・・
上演前に場内に3基あるエアコンの2つを止めるので
若干暑くなるかもしれないという説明はありましたが
あの暑さはそういう類のものではなかった
ある種の化学反応に近いようなもので
舞台の空気が劇場全体に拡散するにつれて
熱をしっかりもっていったようなイメージがあります
むかーーーし、青い鳥の「青い実を食べた」というお芝居を観たときに
胸に別の空気が入ってきたような錯覚に陥ったことがあって
それ以来よい芝居に流れる空気に取り込まれる快感のようなものを
何度も経験はしているのですが、
まあ、今回のニセS高原(五反田団Version)は
格別でした。
役者の必然が起こした偶然なのかもしれませんが
ちょっと得がたい体験をしたような気がします
でも、舞台の熱って、一通りでは決してありえないから
芝居ってやめられないのですよね
そういえば
これもむかし、新宿のSpace107で「こどもの一生」を見たときの
凍えるような寒さもすごかった
山西惇の「頭の先までピッカピカ!」といいながらチェーンソウをまわす
あの存在感には
それまでの笑いが一気にふっとびましたものね・・・
作品は再演されましたが、あの寒さは得られず笑いだけが残ったりしていた
同じ作品でも熱の持ち方の違いにおどろいたものです
その手の作品では加藤健一氏演じる「審判」なんかもそうかもしれない
これまでに2度観に行ったのですが、
次に観ようと思っても
すごく心を強くしないと見ることができないような気がしますものね
座席にゆったりと座っていても自分の体力がみるみる消耗していくのが
わかりますものね・・・
まあ尾崎翠さんがおっしゃるような第七官界があるかどうかはわからないけれど
触感や味覚や何かを見たり聞いたりして理解をしたことによって生じる感情など
すべてこえてやってくる感覚って確かにあるようで・・・
ジャズのグルーブ感なんていうのもその一種なのかもしれないけれど・・
自分の中にあって震えるなにかって自分ではあまり見えていないものなのかも
しれないと思います
まだちょっと熱のようなものが醒めずにいるので
雑感でした
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント