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猫のヒゲの仕組みの仕組み

R-Club本館にも劇評を載せたのですが
絶対王様の「猫のヒゲの仕組み」を見てきました
シアターグリーンの杮落とし・・・
なんか本当にきれいになっちゃって・・・
これまでは周りのお寺の立派さに圧倒されていたのですが
なんか立場が逆転してしまいましたね・・・
吉祥寺シアターもそうなのですが
新しい劇場ってやっぱり見やすいように工夫がされているみたいで・・・
席は縦横ともに若干狭い感じですが
それでも観客が舞台に集中することのできる劇場だと思いました

絶対王様の芝居、なかなか面白かったのですよ
でも劇中の映像の使い方にはいろいろと考えさせられてしまいました
物語を説明するというか前へ進めるための映像は
とても効果的だったと思います
映像を使ったギャグも効果的だったし・・・
ただ、映画をとる部分の映像は、ある意味芝居を台無しにしてしまった
少なくともこの芝居を成り立たせるための
映画のクオリティがあると思うのですよ・・・
それがちゃんと保たれていないというか
あまりにも雑に映画の作成シーンが描かれているので
一定の品質を持った映画を作るという暗黙の前提が
支えきれなくなっていた

最後のシーンの映像と舞台上の対比は実に良く出来ていて
舞台の明るさの表現が観客に与えるインパクトが実に強かっただけに
映画作成のシーンはもったいない気がします

映画といえばおまけ?で見ることが出来た「夢の中へ」という映画、
これが意外と言っては失礼ですがなかなか面白かったです。
あまり期待していなかったのですけれどね・・・
観ているうちにゆっくりと引き込まれていった感じでしょうか。
現実と非現実が綾織のようになっているのですが
田中哲司演ずる主人公にしっかりとした芯があって
見ていて感情移入がきちんとできる
嫌悪感をもちながらも引きずられていく
気が付けば、自分の視線が不安定な高さまで
導かれているところに気が付く・・・

役者もしっかりしてましたね・・・
そうそう、市川実和子さんの演技には舌を巻きました
女性の温感がしっかりと伝わってくる感じがして・・・
この人、リモーネの広告のイメージが強かったのですが
演技をしているところを観ると
心の内側の襞を外側から見せるような息遣いや間を作ることができる
力を持っている方でした
注目して見続けたい女優さんに出会った気がします

そう、こういう映画の現場が芝居のなかに現出すれば
絶対王様の芝居にはもっと説得力が生まれたのだと思います

まあ、そう言っても
舞台の上に説得力をつくるって難しいのだろうとは思うのですが・・・


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