« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »

冬眠の終わり

実は1月8日を最後に2ヶ月くらい芝居を見ていません
前にも書いたとおり冬眠期間ってやつですね

続きを読む "冬眠の終わり"

| | コメント (0) | トラックバック (0)

わくわく、突然どきどき・・・(双数姉妹優先予約)

今日は「双数姉妹」の優先予約の日、
電話の優先予約は明日もあるみたいですが・・・
けっこう前から忘れないようにClieのスケジュールにもしっかり
書き込んでおいて・・・
無事予約ができました

最近の双数姉妹は乗ってますからねぇ。
役者がしっかりしている上に透明感を失わない劇風
一番よいのは常に新しい領域への挑戦があって
見るものを飽きさせないこと・・・

「オキュパイ」というお芝居で劇場を高いテンションのまま
引っ張って見せたかとおもえば
その後の「やや無情・・・」では演じるということの本質を
小難しい理屈ひとつださずに観客に提示して見せたり
前作「ファンシー★」での家族の時間にも本当に引き込まれてしまいました

ここの劇団の役者は本当に見るたびに育っていきます。
こんなにうまいのにと思っていても
次の公演ではさらにうまくなっている・・・
過去には明星真由美さんという名女優を輩出しましたが
当時から彼女が突出してうまかったわけではないし
双数姉妹を卒業して言った役者と
今現役の役者さんたちにまったく遜色がないのがすごい
本当にみんな役者としての脂がのっているのでしょうね・・・
見ているほうが
しっかりと豊かになにかを感じる演技をしてくれます

今回は「ラバトリアル」ということで
またなにか違う匂いがただようようなタイトル・・・
良い劇団のお芝居だと、ちょっと奇異なタイトルを聴いて
けっこうわくわくしたりします
それがコンサバティブな芝居であってもラディカルな舞台空間の提示であっても
役者達はきっとしっかり支えきるのだろうという期待もありますしね
変化があっても当たりはずれがないというのは
劇団にたいしての最大の賛辞なのだろうし
ここ数作の双数姉妹公演にはそれだけの力がちゃんと内包されている
ここの劇団をシアタートップスでみるというのは
実はかなり贅沢なことだと思うのですよ・・・
演劇の穴場といってもよいくらい・・・

で、今日の電話予約・・・
対応していただいたのがどうも女優の野口かおるさんだったみたいで・・・
非常に聴きやすいというかはっきりした対応で・・・
ちゃんとマニュアル通りではありましたが
声になんというか張りがあって電話ざわりのよいこと・・・
電話口のむこうで
きっと彼女はオペレーターを演じていたのでしょうね
まあ、役者の方も優先予約の対応をされることは
劇団のHPなどを見て知っていたのですが
「野口が承りました」と最後に告げられたときには
かなりどきどきしてしまいました

この春というか、3月~4月の上旬にかけて6本ほどの
芝居を見る予定ですが
たぶん双数姉妹が一番楽しみかな・・・
すくなくとも、私の春のお勧め芝居ベスト3に入ることは
間違いありません。

さて、ここからは余談ですが
2月14日は京都議定書が発効する記念日
で、雨の銀座を歩いていた私は
ホッキョクグマさんにこんなものをいただいてしまいました


DSC00365

よく見えないかもしれないのですが、要はとらやの和菓子(紅白饅頭)で
送り主が温暖化に困っている動物代表 ほっきょくぐま
とあります。

ただ、環境がどうのこうのといい連ねるよりも
ただ、地球温暖化キャンペーンの一環として町行く人に
お饅頭をくばるよりも
こういうユーモア溢れるさりげない表現って心に残りますよね
見て、ひとしきり笑って・・・
で、お饅頭をくれた北極熊をうらぎることが出来ない気持ちに
なんとなくなりますものね・・・

表現上の機智って大切だと感じました
まあ、そういう機智のつみかさねが
なにか新しいものを作り出していくのでしょうけれど・・・
私は個人的にこういうユーモア大好きです

R-Club


| | コメント (0) | トラックバック (0)

De-Lovely(ビターなリッチさ)

落語の枕のようなお話で恐縮なのですが・・・
昨日仕事を終えて埼京線に乗っていたら
赤羽駅をすぎて北赤羽駅に着く直前、トンネルを越えたところで
突然光の柱が見えたのですよ・・・
きれいな色でね・・・透明感のある炎
黄色にちょっとだけ緑が混ざっていて・・・
火柱に向かっていくつものきらきら光る放物線上の何かがかかって・・
3連休を前に何かのイベントかと思ったほど・・・
で、家に帰って自分が見たものが温泉掘削現場の火事だと知って
びっくりしました。
テレビのトップニュースで流れる映像は
騒然とした火事現場でイベントとは似つかないもの
放物線上に光るものは消防車からの放水だったのですね。

でも、電車の窓から見た光景は
テレビで映される事故とはまったく異なっていて・・・
事実はそこにあって見るものが同じでも
どこからどんな風にみるかで物事はこのように
異なって見えるものかと変に感心してしまいました。

で、落語だとここで羽織を脱いで本編に入るのですが・・・
「De-Lovely」という映画を見ました。
Cole Porterと奥さんのLindaの半生を描いた映画です。
彼の音楽はAccuradioでもひとつのチャンネルが作られているほど
アメリカではポピュラーみたいで、
「True Love」とか「Anything Goes」なんていうのは
日本でも聴けばだれでも「ああ・・・」とおもう曲ですよね
ビギン・ザ・ビギンなんかも有名です
実際のことは知らないですけれど、もし最近の音楽の教科書に
彼の曲がのっていても不思議はないかも・・・

彼の音楽を聴くと無理がないというか
才能がゆったりと溢れ出してくる感じが心地よくて
Accuradioに前述のチャンネルが出来たとき
毎晩はまるように聞いていた時期がありました。
遊びがあるのだけれど
どこか生真面目で洗練されていて透明感があって
しかも聞き手に無理や窮屈な感じをあたえない
作者自身が紡ぐ音のながれにはゆったりとしたというか
天に与えられたゆとりみたいなものが
あって・・・・
でも、同時にしっかりとしたパッションも感じることができる・・・
聴けば聴くほどはまっていくような感じがして
とりこになるような部分が彼の曲にはあるのです。

映画に描かれた彼も才能には満ち溢れています。
おまけにお金持ちで・・・
それにバイセクシャルで・・・(知らなかったけど)
奥さんのLindaもやはりお金持ちで
才能を見抜くしっかりとした力を持った女性として描かれます
でも、外からはきらびやかなイベントにさえ見えるような火柱が
直近で見ると立派な火事だったりするように
きらびやかな歌の背景が彼の回顧とともに浮かび上がっていく
いくつの修羅場がやっぱりあったりするわけです

表現方法はけっこうステレオタイプなのですよ・・・
ミュージカルの作曲家という意味で
自分の人生を舞台上で回顧する(させる)やり方は
それほど新しいものとは思えない
ただ、この映画の中のCole Porterを描く視線、
もしくはCole Porter自身の想いには
(本人の人生が舞台上で演じられているという設定には
 主観的な視点と客観的な視点を無理なく混在させることが
 できるというメリットがある)
実直さというかがんこにも思える誠実さがあって
その誠実さを観客に伝えるという作業は
こういう奇をてらわない表現だからこそ
なしえたように思うのです。
特にLindaとの関係の中で彼が最終的にたどり着く境地までの
道程は、この映画のような設定でないとあらわしえないだろうと
思われる部分が何箇所かあって・・・
普通に洗練された場面の積み重ねも一見陳腐にさえ思えるけれど
実はとても工夫された物語なのだと思います

自転車キンクリートが荻野久作(荻野式の避妊法を発見)の半生を描いた
「法王庁の避妊法」を見たとき
飯島早苗さんの描き方が非常に生真面目な印象があって
でもその積み重ねがなければ描けないなにかが確実に存在するのを
感じていた記憶があります
で、書ききった飯島さんや舞台に具現化し続けた演出の鈴木さんの
執念のようなものに感嘆した覚えがあるのですが・・・
やはり人の半生を描くには、それなりの正攻法があるのかもしれません。
人の生き様とか、夫婦の関係などを描くとき
もちろんその断片を切り取るというような表現方法もあるのでしょうが
一方で積み重ねていかなければ表現できないものが確実にあって
そういう類のものが具現化しないと成り立たないはなしなら
作者や演出家、さらに物語を演ずるものは
ひたすら丁寧な表現をしていくしかないという
ことなのかもしれません。

DeーLovelyは音楽もものすごくて
エルビス・コステロやナタリーコールの歌には本当に味があって・・・
サウンドトラックのCDは超お買い得だったりするのですが
だからといって映画自身が音楽を前面に押し出すわけでもなく
見方によってはとても贅沢な使い方をしています
まあ、安い料理はキャビアを前面に押し出したようなレシピなのに対して
贅沢な料理はキャビアを隠し味に使うようなものでしょうか・・・
でもこの隠し味は、映画の長さ(といっても2時間ちょっとですが)の感覚も
すらも美味に変えてくれました。
音楽によって観客はCole Porterの人生を見続けることへの
忍耐を忘れることができたように思えます。
聴いているだけでも幸せになるような名曲の数々ですから
一曲でも一フレーズでも多く聴きたいと思うわけで
正直Cole Porterの長生きを祈りましたから・・・
作る方がそう意図したかどうかはわかりませんんが
結果として観客はある種のリズム感と音楽に浸る快楽のなかで
Cole Porterの人生の重みを受け止めることができた・・
このあたりは映画だからできる贅沢な手法ですよね・・

多分この映画って多分また何年かしたらきっと見たくなるような気がします。
演劇はもう一度同じ舞台をみることは不可能だし
同じ演目をみることすら
相当の僥倖にめぐまれないかぎりかなわないことですが
映画だったら・・・きっとDVDが出ているでしょうし・・・
その辺は映像表現の優れたところですよね

まあ、良い演劇を見た後のように
良い映画を見た後にも満たされた想いが次第に満ちてくることを
再確認させていただきました
べたついた甘さのないビターなリッチさに
有楽町の寒風もここちよい感じの帰路でした

R-Club


| | コメント (0) | トラックバック (0)

たまには冬眠

12月から1月にかけて結構芝居の本数を重ねた
反動というわけではないのですが
最近ちょっと舞台にご無沙汰です。
3月にはいると私にしては怒涛のお芝居鑑賞期間に入るのですが
まあ、今は熊や亀も冬眠している時期なので
私もそれに便乗してということで・・・

3月にはいると桑原裕子さんが書いたお芝居と
Nuに座長がでていた絶対王様の芝居を見に行くことは
すでに決まっています。
あ、あと「蛇よ!」もだ・・・
大竹しのぶさんとあの、大人計画座長の松尾すずきさんの
コラボレーションって・・・
なんか怖いものみたさみたいな部分もあって・・・
その他もう数本増える予定です

で、芝居をみない休みの日に何をしているかというと・・・
やっぱり貧乏性というかなんかちまちましていますね・・・
パチンコなんていうのもけっこうあるのですが
本を読んでいることも多いし・・・
パチンコでは最近勝って泣いたことがある
最近「新世紀エヴァンゲリオン」がパチンコになっておりまして、
要は大当たりすると主題歌の「残酷な天使のテーゼ」が
鳴り始めるわけですよ・・・
けっこう大きい画面に青空と碇シンジが映って・・・
まあ、それまでに万に近いお金をつかって
やっと得た確率変動
(要はこれまでの借金を一気に返したようなもの・・)
綾波レイの赤い瞳や碇提督や葛城さんなどの
台詞(盤の外のボタンを押すと画面に台詞が出てくる場合がある)
をいやというほどみて・・
その苦労に「エヴァンゲリオン」を最初に見たときの
感想がかさなって・・・
大当たりを引き当てた喜びよりも
なんだか物語が完結したような気がして・・・・
馬鹿みたいに涙が溢れてきたというしだい
きっとパチンコのゲームにちりばめられた
「エヴァンゲリオン」の様々な断片に私自身がある意味
とりこまれていたのでしょうね・・・
まあ、周りには大当たりでうれしさあまって泣いていると
思われたのでしょうが・・・(ちょっと恥ずかしかった)
パチンコには最近キャラクターものが多くて
オリジナリティがないなどとおっしゃる方も
いらっしゃるようですが
物語を熟知しているキャラクターの台は
いろんなことがシンクロして
そのプレイ時間を俯瞰するとドラマのように
楽しむことが出来ます
そういう意味では「うる星やつら」の新しいVersionにも
なつかしさがこみあげてきますね・・・
保留玉のサインが子狐というところもなかなかマニアックで・・・

でも、「エヴァンゲリオン」にはまったことのある
パチンコファンって案外少ないかもしれませんね・・・
「うる星やつら」は管理一般的かもしれないけれど・・

最近読んで面白かった本のご紹介をついでに・・・
柳原慧さんの「パーフェクトプラン」(文庫本)は
一気に読んでしまいました。
ネタばれになるので詳細は書きませんが
物語に独創的な広がりがあって読者を一気に引き込んでしまう
すっと入ってくる事象に広がりがあって・・・
最後はちょっとしたモダンホラーのような落ちまでついていて
こういう本は冬眠時期だといくらでも読めてしまう・・・

通勤の電車の2往復分くらいで読み上げたのですが
この作家の今後の作品が楽しみになったことでした

R-CLUB

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年1月 | トップページ | 2005年3月 »