NUから得たもの
最近、新しい劇団を見に行く機会が少なくなったような気がします
今年だとグリングと昨日見たbird's-eye viewの2劇団だけ・・・
昔は見に行く芝居の半分くらいが新しい劇団でしたから
かなり減少した気がします
しかもこれらの劇団については私が初見であるだけで
これまでにしっかりした公演実績と高い評価を得ているのを
私が見てないだけとも言えるわけで・・・
まあ、コンスタントに高いクオリティの公演を打つ劇団については
やっぱり見に行きたいからその分新しい劇団に割く時間は減ってしまうのですが
でもなんか自分の世界を狭くしているような気がしてなりません
はずれの芝居に当たる確率が減っている分、
自分を刺激してくれるなにかに出会う機会もへっているような気がします
それはさておきnuのお話・・・
劇評はR-Clubにも書いたのですが
今回、bird's-eye viewを見て一番感じたのは
役者のクオリティが高いこと
山中崇、松下好といった役者さんのうまさは以前に見た別の劇団の公演で知っていましたが
絶対王様の有川マコトやMCRの櫻井智也などは今回が初めてで
その舞台を支える力量に思わず目を見張ったことでした
たとえば櫻井智也、
病院とファミレスがごっちゃになった世界という
元々の設定提示が難しい中で
しっかりと自分のポジションを演じ切る彼の強さには本当に
非凡なものがありました
くろいぬパレードの岩渕敏司は櫻井にくらべると着実なイメージがありますが
彼のテンションには無理をひっこめるだけの強さと明るさがあり
彼が演じることによって広がる役があることを自らの演技で示してくれました。
上記のほかでは岸田健司もよかった。
踊りのなかに軽快感があるのが魅力的で
しかも、他の座長クラスの役者と対等にわたりあたって芝居ができるだけの
能力がある・・。彼だから伝わってくるニュアンスがこの芝居にはありました
女優陣の演技クオリティも高かった
うまくいえないのですが、きちんとした演技のクオリティに加えて
きれいな視線を持っている女優さんばかりだったような気がします
芝居を見たいと思うとき
その要因のひとつに
この役者だったら高いクオリティが期待できるみたいな部分があるのですが
今回、そういう位置づけに値する役者も何人かいらっしゃって
それだけで十分元は取れたような気がします
ましてや、これだけユニークで洗練された中での彼らの芝居を見せられてしまうと・・
いまさらながら自分が狭めてきた芝居の選択枝によって
取り逃がした魚の大きさを感じます
限られた時間の中で生きているのですから
全てが満たされるわけではないのですが・・・
やっぱり、芝居をみることにおいても
もっと積極的になることの大切さを
今回のお芝居から(間接的にではありますが)教えられたような気がします
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