いつが見頃かな・・・
多分日本で一番大きい演劇サイト「えんげきのぺーじ」には
「一行レビュー」があって私のような一般の観客が
見た感想を自由に書込み、★マークで4段階評価をできるように
なっています。
演劇とは基本的に舞台と観客の双方のクオリティがそろわないと
成り立たないものなのですが・・・
(映写機とスクリーンの関係だと私は思っています)
いろんな評論とかを読んでいると
観客の考え方や質が表に出ることはないわけで
宣伝に利用されたり、悪意をもった書込みがあったりと
色々問題があるとも聞いていますが
真摯に、なおかつ誠実に書かれた感想の集積からは
いろいろなことが見えてくるような気がします
で、長期の公演などについてのレビューを見ると
40件ではとても収まらないほどの感想が書き込まれるのですが
必ずと言っていいほど波ができるのですね、これが・・・
もちろん、色々な要素はあるとおもいます
良い評価が並ぶと次に見る人は期待をして評価のハードルを上げるから
その分思ったほどでないという確率が増して★が減る。
一方星が減るとその公演を実際に見たときの感動が
当初の情報より多いから★が増える・・・
とか・・・
初日前後は役者の緊張感が勝ちすぎて、
中盤になると役者の慣れが熟成につながってよくなったり
慣れがダレにかわって芝居のテンションが落ちたり・・・
楽日近くなるとテンションが上がりすぎている例も・・・
では、比較的長期の公演の場合、いつごろ見に行くのが
一番お勧めかというと・・・
これが人によって千差万別なのですよ
演劇の本質は初日にあり(役者がピュアな気持ちでいるし
周りのいらない評価を聞かないですむ)
という人もいれば
一番熟成された芝居はやはり楽日という人もいるし・・・
さらには初日も楽日もお祭りだから避けるという人も・・・
ちなみに私の場合は真ん中よりちょっと後ろの方に
休演日前をさけて取ることが多いですけれどね・・・
あとビデオ撮影が入るときには役者ががんばるからといって
狙う友人もいて、それはそれで見識かも思ったりもします
どっかの演劇雑誌の編集者の方がいらしたら
一度、観客に役者や演出家のかたも含めて
この件で覆面座談会かなにか
開いていただけませんかね・・・
見るほうの人間性がでるだけでなく
作る側の方からとんでもないお話が聞けたりして・・・
けっこう面白そうではあるのですが・・・
ところで話はかわるのですが
偶然BSで「太鼓たたいて笛吹いて」を見ました
井上ひさしの偉大さを再確認
あれだけの時間にしっかりと史観を詰め込み
仮普請ではないしっかりとした世界を構築する力に脱帽しました
林芙美子役の大竹しのぶも強烈でね・・・
ブラウン管を通してでもあれだけのものが伝わってくるのだから
生ではいかばかりかと・・・
そういえば、昔、「奇跡の人」(中島朋子との共演バージョン)を
初日・真ん中。楽日前日の3回見に行って
いつ見てもサリバン先生はサリバン先生だったと
妙な感心をしていた人がいましたっけ・・・
彼女クラス(中島朋子さんも含めて)になると
もう関係ないんでしょうね・・・
いつが見頃ななんて・・・
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