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ハセキョン悪くはないのだけれど・・・

Midsummer Carol-ガマ王子vsザリガニ魔人-は
本館(R-Club)にも感想を書いたとおりなかなかお勧めの芝居です。

元々後藤ひろひとははちゃめちゃな笑いの裏側に
切なくなるような人間の本質をきちんと取り込んでおける作家で
その最たるものは
「ホセ中村とギャッフンボーイズ(都合によりホセ中村は出演いたしません)」で
山内圭哉が主人公の落ち込んだ姿に手をさしのべる
「あほな子おいで・・・」というシーンだとおもうのですが
今回も木場の演技力を十分に活用しながら
なかなか脱げない自分の心にまとったよろいを脱ぐ
感動のようなものを見事に表現していました。

特にクライマックスのせつなさ・・・・
それだけでも十分に入場料分あるのですが
そこに至るまでに観客は笑いと涙に十分揺さぶられて
ずいぶんとお買い得なチケットであることを体感させられていて・・・・、
ネタばれになるので内容は控えますが、
ある意味ありふれた最後のシーンが
すごいどんでんがえしとして自然に観客の心に入ってくる

そりゃ彼の芝居の題名にはとんでもないものが多いですけれど
(ダブリンの鐘つきカビ人間なんてのもありました・・・・)
多分三谷幸喜とならんで日本で最も才能を発揮している劇作家の
ひとりであることには間違いありません

自分も書き込んでおいてこういう言い方もなんですが
えんげきのページなどの評もおおむねよいみたいで・・・
ただ、長谷川京子バッシングだけが・・・
ちょっと気になるところ

私が見るところ、舞台を壊すほどひどい演技をしているわけでもなく
彼女がいなければ最高みたいなことを書かれるほど
目障りな芝居というわけでもなかったと思います
ただ、まわりがうますぎるというか
役者間で流れるように伝わっていく
舞台上での気持ちのやり取りのようなものが
彼女が絡んだ段階で切れてしまうところが何箇所かあって
それは確かに気になりました。

でも、その違和感というのは、やはり性格的に自分をうまく出せないという設定の彼女を
G2なりの演出で表現したのではとも思えます
瀬戸カトリーヌの演じるもう一人の看護婦と比べると
彼女の設定はある意味生きるのに不器用な女性ともいえるわけで
G2の長谷川京子につけた演技もそのあたりの表現という感じがしないわけではありません

そういう役柄であっても、他の人のせりふを受け取るときは
もうすこしゆったりと間をとって相手に気持ちを返すような演技が
あった方が舞台全体に流れるトーンのようなものが
膨らむのはたしか
しかし初めての舞台にして二律背反のような演技を強いられたハセキョンに
同情すべき余地はたくさんあるとは思うのですが・・・
でも、あれだけの役者にかこまれレベルの高い舞台に置かれると
ちょっとした彼女の演技上の瑕疵や至らなさのようなものが
目についてしまうのですね・・・

とはいっても、長谷川京子の役を深津絵里がやったとすると
笑いの部分が雑音のようになってしまうだろうし
総合的な判断で彼女の資質みつけ演出したであろう
G2の判断は決して間違っていなかったのでしょうね
同時に結構G2さんって非情(プロだからあたりまえだけれど)
という気もしましたが・・・

まあ、大女優になるための一歩というか大きく花開く直前の試練だと思って
彼女にもがんばっていただきたいものです
決して才能がないわけではなく、、
一部には否定的な意見はあるものの、私は彼女がバケる可能性は十分あると
おもっているので・・・

彼女のせりふが心を受け渡すだけの技量を身につけたら・・・

東京はもうすぐ終わりの公演ですが
これから地方も回るそうなので一応お勧めということで・・・
大女優になるかもしれない
長谷川京子の舞台ルーツを見ておくだけでも
けっこう将来語り草になるかも・・・・(笑)
それが万一外れてもハセキョン本来の魅力を含めて
見所がてんこもりのお芝居ですから・・・

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