モンティパイソンごのみ
昔、モンティパイソンをはじめてみたとき
私が感じたのは「毒」と「開放」でした
なんだか相容れないニュアンスの取り合わせですが・・・
でも、間違いなく私の心にうかんだイメージでした
「開放」で示したいニュアンスには
すこし説明がいるかもしれません
モラルとかいろんなフレームのなかで成り立っていたものを
いきなり壊してしまうような部分が
モンティパイソンにはあって・・・
で、既成概念からの「開放」
同時に、自分の枠のなかで組み立てていた物語が
みごとに方向をくるわされるような感覚
で、自分からの「開放」
シニカルが悪い意味ではないとしって
常識からの「開放」
要はそれまでの自分の枠をモンティパイソンは
開放してくれたのです
モンティパイソンから影響を受けたのは
別に私だけではないようで
いろんな劇作家の作品にその影響が見て取れます
例を挙げれば、ケラリーノサンドロヴィッチ氏が
モンティパイソンにトリビュートしたような作品を作っています
ただ、ケラの作品はちょっと洗練されすぎていたきらいはありますが・・
もし、日本で一番モンティパイソンのテイストがある表現というか作品を
あげろといわれたら
Yahoo動画で現在見ることができる石橋義正氏の作品をあげます
なかでもバミリオン・プレジャーナイトは秀逸な作品で私の一押し・・・
「バミリオン・プレジャーナイト」ほどモンティパイソンの匂いを強く
漂わせた日本の作品を私は知りません。
監督の石橋氏は英国で映画の技術を磨いたそうなので
その影響もあるのかもしれませんが・・・
くりかえしの笑い・・・
風刺のセンス・・・
悪意に満ちた誇張・・・、あるいは善意のふりをしたブラックユーモア
モンティパイソンのテイストを形作っている要素を
「バミリオン・プレジャーナイト」はすべて持っているのです
そして日本人の私にとっては、モンティパイソン自身より
はるかに肌でシニカルでちょっとキッチュな
雰囲気を感じることができます
キュピキュピ・・・スパイラルホールに見に行こうとすら思ってしまいます
なんかすごくセンスが問われるような
見るものが試されるような
刺激的なものにめぐりあってしまったので
思わずの書込みでした
もちろん、おすすめの一品でございます
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