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ふた昔前

ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督による映画、「1984」は個人的にけっこう
お気に入りの映画なのですが、彼の作品には西暦をそのままタイトルに
したものがけっこうあります。

連休中に押入れを整理していてパンフレットが出てきた
「1979」なんかもそのひとつ
ナイロン100℃の3rdセッションにあたり
1994年の上演ということなので、今年から見てちょうど一昔前の
お芝居ということになります。
出演者も結構豪華で、西村雅彦や梶原善、それから亡くなった
伊藤俊人などの元東京サンシャインボーイズ組や
松野有里巳、宮前真樹、今井佐知子などのアイドル組も
出ておりまして、今から思えばけっこう豪華なステージでした
そうそう、彼女達がアイドル振りで一曲歌うシーンがあって
ある種の迫力に引き込まれた記憶がはっきりと残っています
なにかで飯を食っていた人間のすることはやっぱりすごいなんて
いたく感心していた・・・

このパンフレットには今ではあまりお目にかかれないような情報がけっこうあって・・・
たとえばケラさんの本名が阪急電鉄の創始者と同姓同名(読み方はちがうかも)
であることや犬山犬子さんの本名とか生年月日なども・・・
ケラさんと今江冬子さんがほとんど同い年だって(学年はケラさんの方がひとつ上)
いうのも、いまさらではありますが、はじめて気が付きました
ケラさんが山羊座だっていうのもちょっと意外な感じ・・・
そうそう、いまや名女優の風格が出てきた
松永玲子さんも出演されているのですが、
当時はミナミレイコというお名前だったのですね・・・

ま、別に役者の過去をバラすというお話ではなく
昔から見た昔という2重構造のお話をしたかったのですが・・・
あの芝居から見た昔っていう2段階の時間差は
ときどき私の時間間隔を狂わせます
遠い昔がすこし近くに見えたりするのです
それは、きっとこの芝居が上演された1994年が
自分にとって、記憶の踊り場のようになっていることも
一因だとは思うのですが・・・
時代をズームで眺めたような感触が
パンフレットを見ると湧き上がってきます

いずれにしても昔のパンフレットには
お宝がいっぱいです
そんな時間に生きていた自分がちょっとだけ
いとしく思えてきました
それと、たまに部屋の大掃除というのも
自分をリフレッシュさせてくれます
記憶のトリガーが両手に抱えきれないくらいに現れて
まるで鏡の奥を覗き込んだような感覚がよみがえってきます

昔のそのもうひとつ昔、ふた昔前・・・

見方を変えると日頃いかに掃除をしないで
だらしないかを露呈しているというか
ちょっと恥を晒しているようなものでもあるのですが・・・
うむ・・・


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