まあるく緻密@青山円型
青山円型劇場というのは私のお気に入りのひとつで
お気に入りの芝居があそこであるととてもうれしくなります
いまや1万円で大劇場に人を集める劇団新感線の「スサノオ」も
東京初演はあそこでした
そうそう新感線といえば
右近健一の「セーラームーン」忘れられません
ローラースケートで走り回る
ヤマトのおろち一族のずんどこぶし
某狂言師のお嫁さんになってしまった羽野アキも
とても真摯な演技をなさっていました
そもそも猪上座長がちゃんと出演していましたから・・・
当時は鳳ルミさんも出ていたようなきがします
最後のShow-Yaの「私は嵐・・・」もすごく印象に残っています
高田聖子が一種の雰囲気を持っていて
強さとはすっぱさ・・・・
陣内かおりお姉さんはどうしていらっしゃるのだろう・・・
今にして思えば贅沢な舞台でしたね・・・
青い鳥の「青い実を食べた」も印象に残る舞台でした
伊沢磨紀さんの最後の台詞が印象的で・・・
一瞬にして舞台の中央に竹やぶができたのもすごかった
鼓笛隊がでてくるあたりが手作り芝居の青い鳥らしくて・・・
山の手事情社の「March」もすごかった
ご飯が炊ける匂いがして・・・
柳岡香里・池田成志と清水宏が当たり前に競演しているのもすごかった
制限された広さの中に一種の開放感があるのもすごかった
「笑いの大学」の初演もあそこでしたよね
近藤芳正と西村雅彦の緊迫した演技・・・
息の詰まるような時間のなかに
きちんと出口がある笑いをもってくるのが三谷幸喜の彼たるゆえん
思うのですが、青山円型というのは、バーボンを熟成するシェリーのたるに似ているような
気がします
贅沢な大きさでゆっくりと芝居を円熟させていくようなところや
独特の密閉感のようなものがこのスペースにはあって・・・
天才ケラさんあたりになると
「室温」~夜の音楽~などでその熟成感と閉塞感を
うまく使って成功していましたね
来月一番楽しみにしているのが「ダンダンブエノ」の公演・・・
近藤芳正さんが中井貴一氏をどのように料理してくれるのか・・
バーボンを熟成するシェリー樽は
私の舞台に対する期待も
ゆっくりと熟成してくれているような気がするのです
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